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「生誕100年 いわさきちひろ、絵描きです。」展  東京ステーションギャラリー
東京
chariot

東京駅の東京ステーションギャラリーでは、「生誕100年 いわさきちひろ、絵描きです。」展
が開かれています。
会期は9月9日(日)まで、入館料は一般1000円です。

いわさきimg562 (1)


童画家いわさきちひろ(1918-1974)の生誕100年を記念しての展覧会で、ちひろ美術館の
所蔵品で構成されています。
各章はちひろの言葉からの引用です。

第Ⅰ章 私の娘時代はずっと戦争のなかでした

終戦までの資料と作品です。
いわさきちひろは福井県の出身で、陸軍の技師の家に生まれ、東京府立第六高等女学校
(現東京都立三田高等学校)に入学しています。
子どもの頃から絵が好きで、女学校時代に岡田三郎助に油絵を学んでいます。

「なでしことあざみ」 油彩、キャンバス 1940年代前半
いわさきimg562 (2)

まだ、後のいわさきちひろは始まっていません。


第Ⅱ章 働いている人たちに共感してもらえる絵を描きたい

戦後、画家を志し、雑誌の表紙や紙芝居などに取組みます。
宮沢賢治に感銘を受け、日本共産党に入党し、やがて松本善明と結婚します。
松本善明は後に国会議員になっています。
「いわさきちひろ、絵描きです。」は松本善明への自己紹介の言葉だそうです。

「ヒゲタ醤油広告」 ポスター 1950年代前半
いわさきimg562 (5)

ちひろはヒゲタ醤油の広告を20年以上、手掛けています。
確かなデッサン力を見せる線描です。
ちろの描いた赤ちゃんはその月齢が分かるほど正確だそうです。


第Ⅲ章 私は、豹変しながらいろいろとあくせくします

ちひろの作品の制作過程を紹介しています。
1枚の絵が完成するまでに、いろいろ試し、画面を変化させていく様子が分かります。

「引越しのトラックを見つめる少女」
  『となりにきたこ』(至光社)より パステル、洋紙 1970年

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この形になる前は少女が壁にもたれていたり、小犬が描き加えられたりしていたのを、
いろいろ直しています。


第Ⅳ章 童画は、けしてただの文の説明であってはならない

ちひろは、「童画の世界からは、さし絵ということばをなくしてしまいたい。」とも
述べています。
画家としての自負の表れた言葉です。

水彩画の数々によって、ちひろの色彩画家としての魅力を味わえます。

「海辺を走る少女と小犬」 『ぽちのきたうみ』(至光社)より 水彩、洋紙 1973年

いわさきimg562 (4)

夏の砂浜を駆ける女の子と小犬の場面で、大回りして走る犬の足跡が
その嬉しさを表しています。


透明で豊かな色彩、確かなデッサン、そしてやさしさが、いわさきちひろの
魅力であることを示してくれる展覧会です。

展覧会のHPです。

ちひろ美術館・東京と安曇野ちひろ美術館のHPです。


次回の展覧会は、「横山華山展」です。
会期は9月22日(土)から11月11日(日)までです。

img555.jpg

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【2018/07/19 20:42】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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