FC2ブログ
「ショーメ 時空を超える宝飾芸術の世界―1780年パリに始まるエスプリ」展 ブロガー特別内覧会
東京
chariot

三菱一号館美術館で開かれた、青い日記帳×「ショーメ 時空を超える宝飾芸術の世界
―1780年パリに始まるエスプリ」展、ブロガー特別内覧会に行ってきました。
展覧会の会期は9月17日(月・祝)までです。

img569.jpg


1780年、パリで創業したジュエラー、ショーメの展覧会です。

まず、高橋明也館長(右)の挨拶があり、続いて、「弐代目・青い日記帳」主催の
Takさん(左)がモデレーターで、岩瀬慧学芸員(中)の解説を伺いました。

展示室の内装は、パリのファッションショーの内装を手掛けたチームが約50人も
やって来て、担当したそうで、今までの展覧会とは雰囲気が違っています。

シIMG_0416


会場の写真は特別の許可を得て撮影しています。

マリ=エティエンヌ・ニトが創業したショーメはナポレオン1世と皇妃、ジョセフィーヌの
御用達となり、発展を遂げています。

「戴冠衣装の皇帝ナポレオン1世」 フランソワ・ジェラール 
 1806年 パレ・フェッシュ美術館、アジャクシオ

シIMG_0321

古代ギリシャ風の月桂冠を被り、展示室の最初に、堂々と立っています。

創業時の1780年から現在に至る作品の推移です。

1890年から1910年
シIMG_0430

1935年から1970年
シIMG_0324

2000年から2018年
シIMG_0440

時代が進むにつれ、ダイヤモンドのカッティングやセッティング、シルバーなど地金の
研磨技術が向上し、特に20世紀になると大きく進歩して、輝きを増したそうです。

「ダイヤモンドとエメラルドのパリュールを着用したナポレオン1世の妻、
皇妃ジョセフィーヌの肖像」 ジャン=バティスト・ルニョー 
 1809年頃 パリ、ドヌ=ティエール財団(フランス学士院)

シIMG_0419

「麦の穂のティアラ」 フランソワ=ルニョー・ニト 
 1811年頃 パリ、ショーメ・コレクション

シIMG_0346

ローマ神話に由来する、繁栄と肥沃の象徴である麦の穂の形のティアラです。
麦の穂はナポレオンの時代に人気のあったモティーフで、ジョセフィーヌも好んでいます。
ダイヤモンドを並べ、現代にも通用するデザインです。
ナポレオンの時代は古典古代の文化への復帰が見られるそうです。

「皇妃マリー=ルイーズの肖像」 ロベール・ルフェーヴル 
 1812年 パリ、ショーメ・コレクション

シIMG_0350

ナポレオンは嫡子を産めなかったジョセフィーヌと離婚し、1810年に神聖ローマ皇帝
フランツ2世の子、マリー=ルイーズと結婚しています。
後ろの椅子のNの字はナポレオンのイニシャルです。

「皇妃マリー=ルイーズのルビーとダイヤモンドのパリュールのレプリカ」 
 ニト・エ・フィス 1811年頃 パリ、ショーメ・コレクション

シIMG_0353

ホワイトサファイア、ジルコン、ガーネットを使っています。

ティアラは古代ギリシャで王権を示すヘアバンドに由来する装飾品で、ジョセフィーヌが
着けたことにより、注目されます。
ダヴィッドの描いた「ナポレオン1世の戴冠式」でもジョセフィーヌはティアラを着けています。
以来、ショーメは3500点ものティアラを制作しています。

『「ティアラのサロン」に展示されているマイヨショール』 
 19-20世紀 パリ、ショーメ・コレクション

シIMG_0362

完成品の直前のモデル300点です。

20点の輝くティアラが展示されています。

シIMG_0364

シIMG_0377

「アメシストのティアラ」 ジャン=バティスト・フォサン 
 1830年頃 ウォバーンアビー・コレクション

シIMG_0369

『「ロイヒテンベルク」として知られるティアラ』 ジャン=バティスト・フォサン
 1830-40年頃 パリ、ショーメ・コレクション

シIMG_0372

ロイヒテンベルクはジョセフィーヌに由来する家系とのことです。
着けるとエメラルドの花は揺れ動き、外してブローチなどにも出来ます。

『ティアラ「鮮紅色の情熱」』 2016年 ショーメ・パリ
シIMG_0375

レッドスピネルやロードライトガーネットの紅い百合は外してブローチなどにも出来ます。

『ローリエのティアラ「アポロンの蒼穹」』 2016年 ショーメ・パリ
シIMG_0366

月桂冠に、地中海の空を表す青のサファイアをあしらっています。

「ホープ・カップ」 ジャン=ヴァランタン・モレル 1853-1855年 メイター・コレクション

シIMG_0388

貝殻の形のブラッドストーンを支える台はギリシャ神話のペルセウスと
アンドロメダの物語で飾られています。

メドゥーサの首を獲ったペルセウス
シIMG_0390


ペルセウスの助けを待つアンドロメダ
シIMG_0448


自然をモティーフにした宝飾品の展示室です。

「タコのネックレス」 ショーメ 1970年 
 両シチリア王国ブルボン家王女コレクション

シIMG_0399

水晶のタコです。
タコはヨーロッパでは嫌われていますが、地中海地域では好まれているようです。

一角獣、鹿、馬、ハチドリなどを象っています。

シIMG_0411


デザイン画もたくさんあります。

シIMG_0450

シIMG_0452


キネティック・アート(動くアート)の作品の展示です。

「ブローチとしても着用可能な一対のハチドリのエグレット」 
 ジョゼフ・ショーメ 1890年頃

シIMG_0501

装身具の性質上、動きを伴いますが、それを強調して魅力を増しています。
短冊を下げた日本のかんざしも同じです。

展示室の最後は、日本にちなんだ展示です。

マリー・アントワネットの日本の漆器コレクションの硯箱 
 江戸時代 パリ、ギメ美術館

シIMG_0480

ショーメの創業者、マリ=エティエンヌ・ニトはフランス革命勃発直後の1793年に
芸術委員会に参加し、マリー・アントワネットの所有していた貴重品の鑑定を
行なっています。
その際、日本の漆器を高く評価し、保存すべきと勧告しています。

「雷神、日本風ブローチ」 ジョゼフ・ショーメ 
 1900年頃 ショーメ・コレクション、パリ

シIMG_0487

傘を差した浮世絵風の女性はオパールの提灯を提げ、雷神は鎧武者に似て、
太鼓もシンバルが付いてタンバリンのようです。

半円状の画面には舞い散る桜が投影され、最後の展示品が置かれています。

シIMG_0484


シIMG_0491


「シャン ドゥ プランタン」 ショーメ 2018年 ショーメ・パリ 

シIMG_0485

今回の展覧会のために制作されたパリュールで、ルビー、オニキス、ダイヤモンドを
あしらい、西洋と日本の文化を表しています。

ショーメのデザインは古典古代、自然、東洋など、時代の流行を巧みに取り入れていて、
多彩な広がりを見せています。

高橋館長によれば、ヨーロッパには教会のステンドグラスに見られるように光への
あこがれが強く、これが宝飾品にも反映されており、日本人の感覚とは異なるとのことです。
東京国立博物館で開かれている「縄文―1万年の美の鼓動」展を見て、縄文時代には
盛んだったイヤリング、ネックレス、ブレスレットなどが後の時代の日本で廃れたのは
なぜだろうかと思ったのですが、光への嗜好の違いがあるというお話はうなずけます。
たしかに日本は陰翳礼賛の国です。

展覧会のHPです。

関連記事

【2018/07/21 17:55】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(2) |
comment
 
コメントを書く
コメントは承認後に公開されます。ご了承ください。
  • こんにちは。
  • 宝石は輝き、細工は緻密で、特に20点のティアラは見応えがあります。

    【2018/07/22 13:23】 url[chariot #/8nqih4Y] [ 編集]
  • どれもきれいに飾られていて
    ずっと眺めたくなっちゃいますね(^_^)

    【2018/07/22 05:56】 url[ジャム #-] [ 編集]
    please comment















    管理者にだけ表示を許可する

    trackback
    trackback url ↓
    http://nekoarena.blog31.fc2.com/tb.php/3624-51eaa0b3

    プロフィール

    chariot

    Author:chariot
    東京のビルの多い街で暮らしています。

    最近の記事

    最近のコメント

    最近のトラックバック

    カテゴリー

    ブログ内検索

    月別アーカイブ

    リンク

    このブログをリンクに追加する

    RSSフィード


    | ホーム |