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「巨匠たちのクレパス画展」 東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館
新宿
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新宿の東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館では、「巨匠たちのクレパス画展
―日本近代から現代まで―」が開かれています。
会期は9月9日(日)までです。

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サクラクレパスの運営するサクラアートミュージアムのコレクションから作家115名の
約150点が展示されています。

クレパスは、現在のサクラクレパスが1925年に開発した商品で、硬くて面を描きにくい
クレヨンと、粉っぽくて定着液の吹付けが必要なパステルの欠点を補うものです。

山本鼎 「江の浦風景」 1934年
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山本鼎(1882-1946)は子どもが自由に絵を描ける「自由画」を提唱し、クレパスを考案し、
サクラクレパスとともに開発に関わっています。

三岸節子 「花 I」 1940年頃
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三岸節子(1905-1999)は力強い調子で花の絵を数多く描いていますが、
パステルでもよく描いています。

猪熊源一郎 「顔」 1950年
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背景の青とバナナの緑が新鮮です。

小磯良平 「婦人像」 1951年
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小磯良平(1903-1988)は写実画の大家で、細い線で表情も描き出しています。
パステルについて、油絵具の発色にも似た鮮明度の強さが魅力だと述べています。

寺内萬治郎 「緑衣の婦人像」 制作年不明
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寺内萬治郎(1890-1964)は裸婦像で有名です。
東京美術学校在学中に生家が破産し、仕送りが途絶えたため、絵具を買えず、
デッサンばかりしていたため、デッサン力が上がったそうです。

山下清 「花火」 制作年不明
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山下清(1922-1971)は長岡の花火のちぎり絵が特に有名ですが、
パステルでも描いています。

熊谷守一 「裸婦」 制作年不明
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熊谷守一の特徴の赤い輪郭線を使っています。

佐伯米子 「フランスのグリシ―という田舎町の風景」 制作年不明
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透視図法を使っていて、人物がポツンと描かれているところもユトリロ風です。 
佐伯米子は夫の佐伯祐三とともに1920年代に2度、フランスに渡っています。

岡本太郎 「鳥と太陽」 制作年不明
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岡本太郎は、人に媚びるとしてペットを嫌っていましたが、カラスを飼っていて、
飼っているのではなく、一緒に暮らしているだけだと言っています。

舟越桂 「習作」 2002年

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彫刻家ですが、素描にも優れていて、孤独感のある人物を描いています。

クレパスと言えば洋画家を想像しますが、加山又造、岩田荘平、神戸智行、
鴻池朋子、福井江太郎など、日本画家の作品もあります。

加山又造 「薫風」 制作年不明
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版画の彫った線のように細い描線です。

他に浅井閑右衛門、梅原龍三郎、岡鹿之助、佐藤胎泰生、宮本三郎などの作品も
展示され、サクラクレパスの歴史の紹介もあって、なかなか面白い展覧会です。

1階ロビーではクレパスと画用紙で自由に絵を描けるコーナーもあります。

展覧会のHPです。


次回の展覧会は「カール・ラーション展」です。
会期は9月22日(土)から12月24日(月・休)までです。

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【2018/07/24 19:23】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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