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「世界を変えた書物展―人類の知性を辿る旅―」 上野の森美術館
上野
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上野の森美術館では、「世界を変えた書物展―人類の知性を辿る旅―」が
開かれています。
会期は9月24日(月・祝)まで、会期中は無休、入場無料です。

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金沢工業大学は「工学の曙文庫」として、科学的発見や技術的発明が最初に
発表された初版本のコレクション、約2000冊を所蔵しています。

展覧会ではこれから選ばれた約130冊が13のカテゴリー別に展示されています。

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入ると、ハリー・ポッターの図書館のようにぎっしりと本が並んでいます。

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ピラネージ 「古代ローマの廃墟及び建造物景観」 ローマ 1748年 初版
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ジョヴァンニ・バッティスタ・ピラネージ(1720-1778)は18世紀イタリアの版画家、
建築家で、ローマの景観を描いた版画で有名です。

2012年に国立西洋美術館で開かれた、「ピラネージ「牢獄」展」の記事です。

アインシュタインの研究ノート 年代不詳
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エウクレイデス(ユークリッド) 「原論(幾何学原本)」 ヴェネツィア 1482年 初版
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エウクレイデスは紀元前3世紀頃のギリシャの数学者で、幾何学の父と呼ばれています。
私は「ユークリッド幾何学」という言葉を初めて高等学校の授業で聞いた時のこと
を覚えています。

アリストテレス 「ギリシャ語による著作集」 ヴェネツィア 1495-1498年 初版
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ルネッサンス期のイタリアでは古代ギリシャ文化の研究が盛んになっています。

ライプニッツ 「極大と極小に関する新しい方法」 ライプチィヒ 1684年 初版
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ライプニッツ(1646-1716)はドイツの哲学者、数学者で、微積分法を発明しています。

コペルニクス 「天球の回転について」 ニュルンベルク 1543年 初版
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コペルニクス(1473-1543)はポーランド出身で、地動説を唱え、「コペルニクス的転回」の
言葉で知られています。

ガリレオ 「世界二大体系についての対話」 フィレンツェ 1632年 初版
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天動説と地動説の両方の支持者による討論の形を取っています。

ニュートン 「自然哲学の数学的原理(プリンピキア)」 ロンドン 1687年 初版
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万有引力の法則が書かれています。

デカルト 「方法序説」 ライデン 1637年
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「我思う、故に我あり」の言葉で有名です。

ラヴォアジエ 「科学要論」 パリ 1789年 
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質量不変の法則を発見し、近代化学の父と呼ばれています。

ファラデー 「電気の実験的研究 第I、II、III巻」 ロンドン 1839-44年 初版
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磁石をコイルの中で動かし、電流を作る、電磁誘導を創り出しています。

レントゲン 「新種の輻射線について」 ヴュルツブルク 1895-96年 初版
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X線を発見し、最初にレントゲン写真を公表しています。

アインシュタイン 「一般相対性理論の基礎」 ライプツィヒ 1916年 初版
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時間と空間を結び付けた、画期的な理論です。

湯川秀樹 「素粒子の相互作用について」 東京 1935年 初版
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陽子と中性子を結び付ける中間子の存在を予言し、1949年に日本人初の
ノーベル賞を受賞しています。

合衆国戦略爆撃調査団 「広島、長崎に対する原子爆弾の効果」 ワシントンD.C. 1946年
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日本の占領開始直後に現地入りし、詳細な調査を行なって報告書を作成しています。
広島の被害地域を赤色で表してあるのが鮮烈です。

ギリシャ語による著作集に始まり、アインシュタインの「一般相対性理論の基礎」に
至る系統図です。

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1445年頃のグーテンベルクによる活版印刷発明後の国別書物出版量の5年ごとの
変化を表したグラフの映像です。

1475年
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ルネッサンス期のイタリアが圧倒しています。

1650年
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イングランドが伸びています。

1775年
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翌年独立するアメリカが出現しています。

1800年
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ナポレオン時代の始まったフランスが拡大しています。

1850年
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ドイツが伸びています。

1900年
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日本やインド(植民地時代)などアジア圏が出現しています。

1950年
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2度の世界大戦に勝ったアメリカが拡大しています。

各国の興廃が出版数に影響していることがよく分かります。


先人たちの築き上げてきた知の蓄積を目の当たりにして、知的興奮を誘われる、
とても面白い展覧会です。

展覧会のHPです。

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【2018/09/18 19:52】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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