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「中国近代絵画の巨匠 斉白石」展 東京国立博物館
上野
chariot

東京国立博物館の東洋館4階8室では、日中平和友好条約締結40周年記念特別企画、
「中国近代絵画の巨匠 斉白石」展が開かれています。
会期は12月25日まで、総合文化展の観覧料で観覧できます。

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清末から中華人民共和国時代にかけての画家・書家・篆刻家、斉白石(1864-1954)を
紹介する展覧会で、北京画院の所蔵する作品が展示されています。
11月25日までの前期と27日からの後期で、すべての作品が
展示替えされます。

斉白石は湖南省の貧農出身で、木工職人として生活しますが、古画を学び、
写生に励んで、やがて画家となります。
しかし、始めは教養人のたしなみとしての文人画を愛好する北京の画壇では
相手にされなかったそうです。
それが1922(大正11)年に東京で開かれた日中共同絵画展で注目されたのを
きっかけに評価が高まり、現在の中国では大変人気の高い画家となっています。


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作品は撮影可能です。

「秋荷図」
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蓮の枯葉、茎、蓮房が勢いよく描かれています。

「菊花図」
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菊の花はなだれ落ちるように咲き、黄色と青の濃淡が立体感を出しています。

「雛鶏出籠図」
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鶏のぷっくりとしたヒナがわらわらとカゴから逃げ出しています。

「葡萄松鼠図」
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ブドウもリスも多産の象徴とされ、吉祥図としてよく描かれています。

「葡萄大鶏図」
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ブドウの青と鶏の赤が対比ししています。

「鉄拐仙人図」
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鉄拐仙人(李鉄拐)は魂を体から遊離させる術を使う仙人です。
鉄の杖を突いていたとされる仙人はちょっと上目遣いです。

「老当益壮図」
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老当益壮とは老いて益々盛んという意味です。
白いひげに白い眉の老人は杖を掲げて意気軒昂です。

「借山図」(第三図)
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51歳の作で、中国各地を旅行した時に見た景勝を描いた連作の一つです。
借山とは故郷の湖南省につくった書斎の名です。
空間を大きく広げた、何とも大胆な構図です。

「穀穂蝗虫図」
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実って垂れたアワの穂にバッタが乗っています。

「バッタの写生」
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斉白石は常に写生を心がけていて、さらっと描いた文人画のように見える絵も、
実は正確な写生に支えられています。

「白菜群蝦図」
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清の軍人、政治家の曽国藩(1811-1872)が、鴨や鶏のだし汁で煮た白菜が一番と
言っていたのに対し、干しエビのだし汁で煮たのもすばらしいと書いています。

「篆書五言聯」
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篆書(てんしょ、印章によく用いる古代の書体)で、治道由衡石、王靈起闕廷とあります。
衡石とは秤のおもりの石のことで、政治は公平を基本とするという意味だそうです。

篆刻の作品も展示されています。

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中華人民共和国の建国された1949年には毛沢東の印も彫っています。

斉白石の画風はのびのびと明るく、分かりやすく、ユーモアもあって、
人気の高い理由も分かります。

展覧会のHPです。

上野公園不忍池の蓮も枯れ始めています。

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【2018/11/13 19:25】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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