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「博物館に初もうで」 東京国立博物館 2019/1
上野
chariot

上野の東京国立博物館で開かれている新年恒例の「博物館に初もうで」に
今年も行ってきました。
会期は1月27日(日)までです。

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本館正面階段の活花は、今年は池坊の蔵重伸さん・中野幽山さんです。
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亥年にちなんで、イノシシの特集です。
会場内は一部を除き、撮影可能です。

「灰陶豚」 中国 前漢時代・前2~前1世紀
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豚は猪を家畜化したものですが、漢代には飼育が一般化していたそうです。
巻いた尻尾も可愛く出来ています。

「埴輪 猪」 群馬県伊勢崎市大字境上武士字天神山出土 古墳時代・6世紀
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猪にしては脚の長い姿です。
猪は指が4本で爪の割れた偶蹄類ですが、奇蹄類の馬のような脚になっていて、
馬の形を流用しているようです。

「三疋猪図小柄」 後藤作 室町時代・16世紀
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刀装具の小柄(こづか)に3匹の猪が彫ってあります。

「摩利支天図目貫」 海野盛寿作 江戸時代・19世紀
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刀装具の目貫(めぬき)に猪に乗った摩利支天が彫られています。
摩利支天は仏教の守護神で、よく猪に乗った姿で表されます。

「野猪(やちょ)」 石川光明作 大正元年(1912)
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写実的で、猪の猛々しさもよく表れています。
石川光明(1852-1913)は牙彫や木彫を得意とした彫刻家で、東京美術学校の
教授も務めています。

「十二類合戦絵巻(模本) 下巻」 3巻のうち1巻 狩野養長模 江戸時代・19世紀
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室町時代の絵巻の模本です。
十二支たちの歌会に入れてもらえなかった狸が他の動物たちを集めて
合戦に及びますが、敗れて出家するというお話です。
十二支の軍勢では、猪も槍をふるって戦っています。
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「曽我仇討図屏風(右隻)」筆者不詳 江戸時代・17世紀 個人蔵
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源頼朝の催した富士の巻狩りの場面で、新田四郎(仁田忠常)が馬から猪の背に
飛び降りて仕留めています。
画風から、岩佐又兵衛に連なる絵師と思われるそうです。

「浮繪忠臣蔵・五段目之圖」 歌川豊国筆 江戸時代・18世紀
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忠臣蔵五段目、早野勘平が猪と間違えて斧定九郎を撃った場面です。
落語の「中村仲蔵」では、端役だった斧定九郎の役をあてがわれた仲蔵が、
店で見かけた若い貧乏御家人の落ちぶれた姿から、黒羽二重に朱塗りの
大小の落し差し、白塗りで月代の伸びた、色悪と呼ばれる姿を
考え付いています。

「浮世七ツ目合・巳亥」 喜多川歌麿筆 江戸時代・19世紀
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ある干支とそれから数えて七つ目の干支の組合せは幸運を招くとされていて、
亥年の猪の団扇と、巳年の蛇のおもちゃを合わせています。

「猪図」 岸連山筆 江戸時代・19世紀
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猪突猛進する猪を勢いのある筆さばきで描いています。
岸連山(1804-59)は京都の絵師で、岸駒の孫娘の婿養子となり、
岸派の3代目を継いでいます。

「萩野猪図屏風」 望月玉泉筆 江戸~明治時代・19世紀
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臥して眠る猪は「臥猪(ふすい)」と呼んで、富寿亥とも書き、江戸時代後期には
鎮めて安泰にする「撫綏」との語呂合わせもされていたそうです。
萩に埋もれた猪というのも風雅なものです。
望月玉泉(1834-1913)は京都の画家で、河合玉堂の師でもあります。


新春名品公開の作品もあります。

「松林図屏風」 長谷川等伯 安土桃山時代・16世紀 国宝
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右隻
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左隻
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1月14日までの展示で、本館での正月の展示は2年ぶりです。

「古今和歌集(元永本) 下帖」 平安時代・12世紀 国宝
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1月14日までの展示です。
室町三井家から東京国立博物館に寄贈されています。
古今和歌集が完全に残る冊子本として現存最古の写本で、
孔雀唐草文や菱唐草文などの雲母摺の料紙に書かれています。
筆者は藤原行成の曾孫、藤原定実(1077-1119)と思われます。
奥書に元永三年七月廿四日とあることから元永本と呼ばれています。

左頁の歌

 寛平御時妃宮の歌合に
          木友則
 くれなゐの色にはいてしかくれ
 ぬのしたにかよひて恋はしぬとも

紀友則の「紀」の字が「木」になっています。

「片輪車蒔絵螺鈿手箱」 平安時代・12世紀 国宝
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牛車の車輪の乾燥による割れを防ぐために川に浸けている風景を表しています。
水の流れと車輪を取り合わせたデザイン感覚は新鮮です。
泥の中に咲く蓮の花もイメージされているそうです。
箱の底にも鳥や蝶、木の葉などが描かれています。

「色絵月梅図茶壺」 野々村仁清作 江戸時代・17世紀 重要文化財
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ふっくらとした形に、紅梅や金泥をめぐらした、あでやかで仁清らしい作品です。

展覧会のHPです。

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【2019/01/03 17:25】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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