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「新北斎展」 六本木 森アーツセンターギャラリー
六本木
chariot

六本木の森アーツセンターギャラリーでは、「新北斎展」が開かれています。
会期は3月24日(日)までです。
会期中、細かい展示替えがあるので、展覧会のHPで確認してください。

北斎img473 (1)

島根県立美術館の所蔵する永田コレクションを中心にして、葛飾北斎〈1760~1849)の
約70年にわたる画業を紹介する展覧会です。
展覧会では初期から晩年まで、時期別に展示されています。

永田生慈氏〈1951~2018)は島根県津和野出身の浮世絵研究家で、葛飾北斎の作品の
コレクションで知られ、それらを2017年に島根県に寄贈しています。
永田コレクションはこの展覧会の後は島根県のみで展示されるとのことで、
東京で見られる最後の機会です。

葛飾北斎は生涯に30回も改号していますが、展覧会では主な6つの号である
「春朗」「宗理」「北斎」「戴斗」「為一」「卍」の時期別に展示しています。

「四代目岩井半四郎 かしく」(部分) 
 安永8年(1779) 島根県立美術館(永田コレクション)

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1月28日までの展示です。
デビュー当時の作品です。
北斎はまず浮世絵師の勝川春章に弟子入りし、勝川春朗を名乗っています。
初期にはこのような役者絵も手掛けています。

「鐘馗図」 寛政5~6年(1793~94) 島根県立美術館(永田コレクション)
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初期の名である春朗の落款のある現存唯一の作品です。
赤い鐘馗が鬼を掴んで退治していて、上から覆いかぶさってくる姿に迫力があります。

「美やことり」 享和2年(1802) 島根県立美術館(永田コレクション)
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2月18日までの展示です。
狂歌本で、北斎が挿絵を描いています。
題名からも隅田川の情景のようで、右側に駒形堂の屋根が見えます。

「隅田川両岸景色図巻」(部分) 文化2年(1805) すみだ北斎美術館
北斎1

2月11日までの展示です。
両国橋から山谷堀まで舟で吉原に向かう隅田川両岸の景色と、吉原遊郭での
遊興の様子を描いた、約7mの肉筆の絵巻です。
明治時代に海外に流出し、約100年間行方不明だったのが、2015年に発見され、
すみだ北斎美術館の所蔵となっています。

すみだ北斎美術館は2016年に両国駅近くに墨田区がオープンした、
葛飾北斎を記念する美術館です。
すみだ北斎美術館で開かれた、「北斎の帰還-幻の絵巻と名品コレクション-」展の記事です。

「かな手本忠臣蔵」 横小判10枚 文化初~中期(1804~13)頃 シンシナティ美術館
北斎img473 (2)

小さな絵で、鎧櫃に隠れていた男が赤穂浪士に見つかった滑稽な場面です。
北斎の母は吉良家の家臣、小林平八郎の孫娘とも言われており、そのため北斎は
忠臣蔵を描かなかったとされていますが、実際には手掛けています。

「冨嶽三十六景 凱風快晴」 天保初期(1830~34) 島根県立美術館(新庄コレクション)
北斎img473 (3)

2月18日までの展示です。
「冨嶽三十六景」は他に「神奈川沖浪裏」なども展示されています。

「百物語 お岩さん」 天保2~3年(1831~32)頃
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鶴屋南北作の歌舞伎、「四谷怪談」のお岩さんの亡霊で、自分の名を書いた
提灯が化けています。

「弘法大師修法図」 弘化年間(1844~47) 西新井大師總持寺
北斎img473 (6)

横2m以上の大きな掛軸で、近辺に疫病が流行っていた時、弘法大師空海が訪れ、
法力により疫病を鎮めたという逸話を描いています。
弘法大師が疫病神を調伏しているところで、疫病神は棒に手を巻き付けて持ち、
犬は茸の生えた古木に巻き付き、吠えて対峙しています。
黒い背景の中で三者が浮かび上がり、画面も右に傾き、バロック的な躍動感のある
力作です。

「赤壁の曹操図」 弘化4年(1847)  
 島根県立美術館(永田コレクション)

 北斎img473 (11)

最晩年の作品で、208年に長江の赤壁で起きた、魏の曹操軍と
孫権・劉備の連合軍との戦いを題材にしています。
曹操が船の上で槍を持ち、毘沙門天のように立っています。

「向日葵図」(部分) 弘化4年(1847) 
 シンシナティ美術館

 北斎img473 (5)

同じく最晩年の作品で、下から上まで通した竹竿によって
ひまわりの高さを表し、葉の色にも濃淡を付けています。

「しん板くミあけとうろふゆやしんミセのづ(新板組上げ登楼湯屋新店の図)
ほIMG_0460

絵の描かれた紙を切抜いて組立てる立体おもちゃです。
風呂屋の店内と店先で、拡大版を作ったものです。
北斎の描いた原画は10数種類が知られています。


「冨嶽三十六景」や「北斎漫画」で有名な葛飾北斎ですが、さまざまなものを題材にした
版画や肉筆画が多数、展示されていて、見応えのある展覧会です。

展覧会のHPです。

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【2019/01/24 19:36】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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