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「六古窯―<和のやきもの>」展 出光美術館
有楽町・日比谷
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丸の内の出光美術館では「六古窯―<和のやきもの>」展が開かれています。
会期は6月9日(日)までです。

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六古窯とは陶磁器研究家の小山富士夫の命名によるもので、中世から現在まで
生産の続く、瀬戸、常滑、越前、信楽、丹波、備前の6つの窯のことです。
元々は生活の道具として使われていましたが、やがて茶道具としても注目されています。

「灰釉牡丹文共蓋壺」 瀬戸窯 鎌倉時代後期 出光美術館
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愛知県瀬戸市中心の窯で、須恵器の窯の猿投窯を受継ぎ、高級品である施釉陶器などを
生産しています。
高さ約31㎝、粘土のひもを巻くように重ねるひも作りで、元の青磁の壺をモデルにしていて、
胴に牡丹文が彫ってあります。

「大壺」 常滑焼 平安時代後期 出光美術館
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愛知県常滑市を中心にした窯で、猿投窯に連なり、大型の壺や甕を生産しています。
高さ約50㎝あり、ひも作りで、自然釉が流れ落ち、土くずなどが貼り付いた「振り物」が
見られます。

「双耳壺」 越前窯 室町時代 福井県陶芸館
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福井県越前町の窯で、平安時代に始まり、壺、甕、擂り鉢といった生活用品に特化し、
茶道具は作りません。
高さ約40㎝、焼成中に窯の中で倒れ、さらに逆の向きに倒れたため、自然釉が複雑に
流れて、豪快な景色を見せています。
 
「鬼桶水指」 信楽窯 桃山時代 愛知県陶磁美術館
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滋賀県甲賀市信楽を中心にした窯で、中世に発展し、茶陶も盛んに作るようになります。
「鬼桶」は繊維を水に浸けてほぐす「緒桶(おおけ)」が訛ったもので、茶席の水指に
見立てています。

「筒茶碗」 信楽窯 桃山時代 出光美術館
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信楽特有の赤い地肌に灰釉がかかり、内側も滑らかです。

「大壺」 丹波窯 室町時代 出光美術館
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兵庫県篠山市今田地区の窯で、平安末期頃から始まり、茶陶も作っています。
高さ約42㎝のひも作りで、丹波独特の淡緑色の自然釉が流れています。

「壺」 備前焼 室町時代後期 兵庫陶芸美術館
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岡山県備前市周辺の窯で、須恵器から発展したとされており、丈夫で壊れにくいと評判で、
各地に流通しています。
信楽と並んで、早くから茶陶を数多く作っています。
高さ約40㎝のひも作りで、へらで削って形を調整しています。
肩に線が入り、自然釉が掛かっています。

「灰釉葦鷺文三耳壺」 渥美窯 平安時代 愛知県陶磁美術館 重要文化財
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愛知県の渥美半島で平安末期から鎌倉時代に焼かれていた窯ですが、廃絶しています。
高さ約39㎝、砂質の土をひも作りで成形し、浅く大らかな線彫りをしています。


他に唐物として喜ばれた中国陶磁や青銅器なども展示されています。

「唐物肩衝茶入 銘 道阿弥」 福建系 南宋時代 大名物・柳営御物 出光美術館 
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胴の中央に線が入り、釉薬の垂れた、釉なだれが見られます。
かなり使い込まれたようで、表面に手摺れの痕があります。
関ヶ原の戦いの功で徳川家康から山岡景友(道阿弥)に賜ったことからこの名があります。

「青磁袴腰香炉」 龍泉窯 南宋時代~元時代 出光美術館
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青銅器を模した香炉で、袴を着けたような形から名付けられました。

今は廃絶した猿投窯、能登の珠洲窯の作も展示され、古窯の素朴な力強さを
存分に味わえる展覧会です。

展覧会のHPです。


次回の展覧会は「唐三彩―シルクロードの至宝」展です。
会期は6月22日(土)から8月25日(日)です。

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【2019/04/30 21:10】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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