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「花*Flower*華―四季を彩る―」 広尾 山種美術館
恵比寿
chariot

山種美術館では企画展、「花*Flower*華―四季を彩る―」が開かれています。
会期は6月2日(日)までです。

花img790 (1)

春から夏、輝く季節

奥村土牛 「木蓮」 1948年
花img790 (5)

木蓮は春に紅色の花を付けます。

渡辺省亭 「牡丹に蝶図」 1893年 
花0

この作品のみ個人蔵です。
咲き始め、満開、散り際の牡丹は時間を表し、満開の花は重みで首を垂れ、
クロアゲハが留まり、地面には花弁が散っています。
手前の方は鮮やかな色合いで、奥の方の葉は薄墨で描かれ、画面に奥行きを
見せています。

菱田春草 白牡丹 1901年頃
花img790 (3)

白い牡丹がふっくらと立ち上がり、白い蝶も上を舞っています。
菱田春草たちが朦朧体を始めた頃の作品です。

小倉遊亀 「憶昔(おくせき)」 1968年
百花004

古九谷の徳利に山吹の花を取り合わせています。
小林古径が愛蔵し、作品にも描かれた品で、後に小倉遊亀に譲られています。
花と陶磁器の取り合わせも、小林古径の清雅な気品に対して小倉遊亀は
ふっくらと艶やかです。

小林古径 「白華小禽」 1935年
花img790 (4)

泰山木に止まっているのは瑠璃でしょうか。
葉の艶や厚みも表されています。

山口蓬春 「梅雨晴」 1966年
百花005

日の光を受けて輝く、みずみずしい紫陽花です。
山口蓬春の作品はモダンで明快です。
山種美術館の開館記念に描かれたとのことです。

秋と冬の彩り、再び春へ

酒井抱一 「菊小禽図(部分)」 江戸時代・19世紀
琳派002

小鳥の重さで菊の枝が大きくしなり、小鳥が今にも飛び立ちそうで、
飛び立った後の赤い菊花の揺れまで予感させ、抱一の感覚の
繊細さを見せています。

酒井抱一 「月梅図」 江戸時代・19世紀
花img790 (2)

下に伸びる紅梅と伸び上がる白梅の組合わせで、月は梅の香の香る夜を
表しています。

花のユートピア

岸連山 「花鳥図」 19世紀・江戸時代
江戸絵画3

右隻
江戸絵画5

金を散らした画面に、品良く、装飾的に描かれていて、薔薇の絡む松、
竹、丹頂、オウム、白鷺が描かれています。

左隻
江戸絵画4

桜、牡丹、孔雀、白閑鳥(はっかん)です。
白閑鳥は雉科の鳥で、くっきりとした白と黒が特徴です。
閑と鳥で1字になります。

岸連山(1804-1859)は京都生まれで、岸駒に師事し、岸派のスタイル
に四条派の瀟洒な画風を加味したとされています。

田能村直入 「百花」(部分) 1869年(明治2年)
百花006

100種類の花を描き留めるようにとの明治政府の命で、春夏秋冬の花を
長い巻物に描いています。
今で言うボタニカルアートで、溢れるような花の生命をびっしりと描き込んで
います。

田能村直入(1814 - 1907)は豊後竹田の生まれの文人画家で、田能村竹田の
養子になっています。

荒木十畝 「四季花鳥」のうち「春(華陰鳥語)」 1917年
教科書4

白木蓮や椿の下でハッカンのつがいが歩んでいます。
荒木十畝(1872-1944)は長崎県出身で、荒木寛畝に弟子入りし、
養子になっています。
山種美術館は大作の「四季花鳥」四幅を所蔵し、今回全てを展示しています。

花と人

上村松園 「桜可里」 1926-29年頃
 冨士001
 
肉筆浮世絵風の華やかな絵柄で、着物の作りだす線がリズミカルです。

伊東深水 「吉野太夫」 1966年
歴003

吉野太夫は江戸初期の京都の廓を代表し、茶道にも秀でていたとされる
太夫とのことです。
立兵庫という、上に伸ばした独特の髪形で、吉野太夫の名に因んで、
満開の桜花を背景に立っています。

山種美術館のHPです。


次回の展覧会はご広尾開館10周年記念特別展、「生誕125年記念 速水御舟」展です。
会期は6月8日(土)から8月4日(日)までです。

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【2019/05/23 20:31】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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