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「はじめての古美術鑑賞―絵画のテーマー」 南青山 根津美術館
表参道
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南青山の根津美術館では企画展、「はじめての古美術鑑賞―絵画のテーマー」が
開かれています。
会期は7月7日(日)までです。

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「はじめての古美術鑑賞」シリーズの4回目で、今回はテーマ別に展示・解説しています。

はじめに

「絵過去現在因果経」 慶忍・聖衆丸筆 
 鎌倉時代 建長6年(1254) 根津美術館蔵 重要文化財

古美術img871 (5)

釈迦の前世の物語と現世の伝記を記した経で、上半分に絵が添えられています。
奈良時代の絵過去現在因果経を鎌倉時代に写したものです。


第1章 物語絵の世界

伊勢物語、源氏物語、平家物語を題材にした絵画です。

「一ノ谷・須磨・明石図(中幅・部分)」 高嵩谷筆 江戸時代 18世紀 個人蔵
古美術img871 (3)

三幅対で、中幅は平家の一ノ谷の陣に鵯越(ひよどりごえ)の逆落としをかける
源義経と武蔵坊弁慶です。
左右の幅は勇猛な中幅とは対照的な、源氏物語で名高い須磨・明石の
おだやかな景色です。


第2章 禅林の人物と中国の神仙たち

禅宗の僧の描いた禅画などです。

「羅漢図(部分)」  南宋~元時代 13−14世紀 根津美術館蔵 重要文化財
古美術img871 (4)

唐末五代初の僧、禅月大師貫休(832-912)の描いた羅漢図に倣った絵です。
迫力のある画風は禅月様式と呼ばれています。


第3章 中国の故事人物画

中国の故事や人物を題材にした作品です。

「赤壁図屏風(右隻)」 谷文晁筆 江戸時代 19世紀 根津美術館蔵
古美術img871 (1)

北宋の詩人、蘇軾(蘇東坡)が「前赤壁賦」と「後赤壁賦」に詠んだ景色です。
右隻の前赤壁賦では舟の上で名月を愛でています。


第4章 自然へのまなざし

風景や動物、植物などを描いています。

「四愛図」 椿椿山筆  江戸時代 19世紀 栃木県立博物館蔵
古美術img871 (2)

中国の4人の詩人の愛した、菊、蓮、梅、蘭を写実的に描いています。
輪郭線を用いない、木骨法という技法を使っています。
陶淵明は菊を愛していました。

展示室5のテーマは「茶席の書画―根津青山の茶会—」です。

根津美術館のコレクションの礎を築いた初代根津嘉一郎(号青山・1860〜1940)が
茶会で用いた茶道具などの展示です。

「大津馬図(部分)」 松花堂昭乗筆 沢庵宗彭賛 江戸時代 17世紀
古美術img871 (7)

沢庵和尚の賛があります。

なそもかく
おもに(重荷)大津の
馬(生)れきて
なれもうき世に
我もうきよに

大津馬は大津で荷役に使われていた馬のことで、琵琶湖を舟で運ばれてきた米を
京都まで運んだりしていました。 

茶人の間では有名な作品で、根津青山が入手したことが知られると、
盛んに披露をせがまれたそうです。


展示室6のテーマは「雨中の茶の湯」です。

梅雨の季節にちなんだ茶道具の展示です。

「古染付手桶水指」 景徳鎮窯 明時代 17世紀
古美術img871 (6)

涼やかな染付です。

「色絵鉄仙花文茶碗」 野々村仁清 江戸時代 17世紀
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初夏の花、テッセンをのびやかに描いています。
仁清の始めた、胴の一部に白濁釉を掛け、その部分を避けて上絵付けをする、
掛け切りという技法に拠っています。


展覧会のHPです。


次回の展覧会は企画展、「優しいほとけ・怖いほとけ」です。
会期は7月25日(木)か8月25日(日)までです。

img870.jpg


根津美術館の庭です。

ねIMG_0493

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【2019/06/08 19:29】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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