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「遊びの流儀 遊楽図の系譜」展 六本木 サントリー美術館
六本木・乃木坂
chariot

六本木のサントリー美術館では、サントリー芸術財団50周年「遊びの流儀
遊楽図の系譜」展が開かれています。
会期は8月18日(日)まで、休館日は火曜日です。
会期中、細かい展示替えがあるので、展覧会のHPで確認してください。

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「遊び」をテーマに、さまざまな「遊楽図」を中心にした展示です。
戦国の世が終わり、泰平の世を謳歌して、人びとが集い、楽しく遊びぶ様が描かれています。

「十二ヶ月風俗図」 一帖 桃山時代 16〜17世紀 山口蓬春記念館
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7月22日までの展示で、場面替えがあります。
1年の行事や風俗が12枚の絵に描かれています。
一月は、鼓を手にした万歳師が町を廻り、女の子が羽子板で遊んでいます。
男の子の遊びは何でしょうか。

「四条河原遊楽図屛風」 
 二曲一双 江戸時代 17世紀 静嘉堂文庫美術館 重要文化財

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曲芸
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見世物
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総踊り
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7月24日からの展示です。
京都の四条河原での人びとの遊楽の様子です。
鴨川の両岸芝居小屋、見世物小屋が立ち並び、大勢の人出で賑わっています。
河原は遊芸の場で、出雲の阿国の阿国歌舞伎も始めは四条河原で演じられていました。

「遊楽図屛風(相応寺屛風)」 
 八曲一双 江戸時代 17世紀 徳川美術館 重要文化財

右隻
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左隻
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右隻の野外の遊楽や水遊び
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喧嘩
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能舞台で演じられているのは三番叟でしょうか。
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左隻の輪踊り
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邸内の遊楽では二階でカルタをしています。
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蒸し風呂
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7月15日までの展示です。
名古屋の相応寺に伝わった屏風です。
画面いっぱいに屋外や遊里での遊芸が描かれています。

  なにせうぞ くすんで 一期は夢よ ただ狂へ   閑吟集

やがて、今まで屋外で行われていた遊楽や芸能は邸内の閉じられた空間で
行われるようになります。

「琴棋書画図屛風」 遮莫 六曲一双 室町時代 16世紀 個人蔵
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遮莫(しゃばく)は周文に学んだ」、室町時代の画僧です。
琴、棋、書、画は中国で文化人のたしなむべき教養とされ、よく絵にも描かれていました。
これが日本の遊楽図では琴が三味線に、囲碁が双六に、書が手紙(恋文)に
替わっていったということです。

「婦女遊楽図屛風(松浦屛風)」 
 六曲一双 江戸時代 17世紀 大和文華館 国宝

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右隻
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左隻
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碁盤が見えます。
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カルタで遊んでいます。
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7月24日からの展示です。
遊女と禿(かむろ)の群像で、髪を漉き、三味線を弾き、手紙を読み、キセルを持ち、
手紙を書き、化粧し、カルタで遊んでいます。
衣装も豪華で、存在感のある女性たちです。
平戸藩松浦家に伝わったことから、この名があります。

「本多平八郎姿絵屛風」 二曲一隻 江戸時代 17世紀 徳川美術館 重要文化財
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7月15日までの展示です。
右隻の鹿の子絞りに葵紋の小袖を着た女性が侍女に手紙を読ませ、
左隻の若衆に禿が手紙を渡しています。
風俗図屏風ですが、右は千姫、左は夫の本多平八郎忠刻に仮託され、
この名が付いています。

やがて、屋内の遊楽図から人物図が生まれてきます。

「 舞踊図」 六面(三面ずつ展示替え) 
 江戸時代 17世紀 サントリー美術館 重要美術品

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扇を手に踊る、小袖姿の女性たちです。
この女性は鳳凰の模様の小袖を着ています。

「誰が袖図屏風」 六曲一双 江戸時代 17世紀
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右隻
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7月22日までの展示です。
金地の画面の背景に、朝顔の描かれた腰障子を置いてあります。
右隻の衣桁には亀甲つなぎ、桐竹唐草、鹿の子絞り、扇散らしなどの衣装が掛かり、
畳には双六盤が置いてあります。

「清水・住吉図蒔絵螺鈿西洋双六盤」 桃山時代 17世紀サントリー美術館
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螺鈿を散りばめ、蒔絵で箱の表に清水寺、裏に住吉大社を描いています。
西洋双六(ベックギャモン)の盤で、輸出用に作られたと思われます。

「金地うんすんかるた」 江戸時代 17世紀 滴翠美術館
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うんすんかるたはポルトガルから伝わったトランプが日本で形を変えたものです。

「御大名出世双六」 江戸時代 19世紀 国立歴史民俗博物館
家督を継いだ武士が出世していく双六で、上位になると若年寄→御城代→
所司代→御老中→溜之間→御大老となって、上がりです。
大久保彦左衛門が務めた御鎗奉行や御旗奉行はかなり低い場所にあり、
江戸幕府の官僚組織化の進んだ状態を表しています。


テーマが遊楽だけに、武士も町人も平和の世を喜ぶ様子が伝わります。、

展覧会のHPです。


次回の展覧会はサントリー芸術財団50周年「黄瀬戸・瀬戸黒・志野・織部
-美濃の茶陶」展です。
会期は9月4日(水)から11月10日(日)までです。

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サントリー美術館近くの天祖神社龍土神明宮にタイサンボクが咲いていました。

たIMG_0316 - コピー

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【2019/07/04 19:34】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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