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「文化財よ、永遠に」展 東京国立博物館
上野
chariot

東京国立博物館では住友財団修復助成30年記念 、「文化財よ、永遠に」展が
開かれています。
会期は12月1日(日)まで、本館特別4・5室での展示です。
総合文化展観覧料および開催中の特別展観覧券で観覧出来ます。

文化財img038 (1)


国内外の1000件を超える文化財修復事業に助成を行なってきた公益財団法人
住友財団の設立30周年を記念して、助成によって修復された文化財の一部を
東京国立博物館、九州国立博物館、泉屋博古館(京都)、泉屋博古館分館
(東京)で同時期に展示する企画です。

東京国立博物館では修復された仏像など全部で26件が展示されています。

「千手観音菩薩立像」 平安時代・9世紀 
  福井県小浜市・高成寺 重要文化財

文化財img038 (2)

頭と胴体は一木造で、肉厚の造形、翻波式の衣などから平安時代前期の作と
思われます。
緩みを直し、虫食い穴をふさぎ、後の時代に厚く塗られていた彩色を除くなどの
補修を4年掛けて行なっています。

「阿弥陀如来坐像」 平安時代・11世紀 福島県南相馬市・杉阿弥陀堂
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東日本大震災で頭部と両手首が脱落したのを補修しました。
全体的に彫りは浅く、柔らかな印象です。

「釈迦如来坐像」 鎌倉時代・14世紀 福島県いわき市・楞厳寺(りょうごんじ)
文化財img038 (4)

東日本大震災で頭部が大きく傾いたのを補修しました。
一緒に補修された両脇侍の一体に書かれた墨書から元徳2年(1330)頃の
造立と思われています。

「虚空蔵菩薩坐像」 平安時代・11世紀 茨城県桜川市真壁町・山口地区
文化財img038 (3)

カヤの木の一木造で、頭と胴体を彫り出してあります。
欠落部分を補い、虫食い穴をふさぐなどの補修を行なっています。

「阿弥陀如来立像」 鎌倉時代・13世紀 
 ベトナム国立歴史博物館
 
  文化財img038 (6)

昭和18年(1943)に日本からベトナムのハノイにあったフランス極東学院に
送られた美術品の一つです。
当時は太平洋戦争中で、日本はベトナムに進駐していましたが、フランスの
ヴィシー政権による植民地支配の継続を認めています。
最近、ベトナム国立歴史博物館の所蔵品がそれである可能性が出てきました。
修復した際に、東京国立博物館が明治35年(1902)に購入したことを示すラベルが
発見され、送られた品であることが確認されています。
優美なお顔立ちのすらりとした仏様で、衣などに金が残っています。

仏像も緩みや剥落、虫食いなどによる劣化を免れる訳にはいかず、後の時代に
不十分な補修がされていることもあり、さらに天災や兵火などの災害にも遭ったり
するので、地道な補修作業は欠かせません。
補修を終えた仏像は古寂びていながらも、どれもすっきりとしたお姿です。

展覧会のHPです。

泉屋博古館分館で開かれた、「文化財よ、永遠に」展の記事です。


東京国立博物館では12月8日(日)まで、秋の庭園開放が行なわれています。
時間は10:00 ~ 16:00です。

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【2019/11/02 21:56】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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