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「金文―中国古代の文字」展 六本木 泉屋博古館分館
六本木1丁目
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六本木の泉屋博古館分館では「金文―中国古代の文字」展が開かれています。
会期は12月20日(金)までです。

金文img155 (2)

金文img155 (1)


泉屋博古館、台東区立書道博物館、黒川古文化研究所の所蔵する、文字の記された
中国古代の青銅器を展示する展覧会です。
住友家は別子銅山の経営によって発展した家なので、住友家の収集した美術工芸品を
収蔵する泉屋博古館も豊富な青銅器コレクションを持っています。

11月8日にブロガー特別内覧会が開かれたので行ってきました。
内覧会では野地耕一郎分館長と泉屋博古館山本尭学芸員の解説を伺いました。

写真は特別の許可を得て撮影したものです。

漢字の祖先である金文は古代中国で約3000年前の殷(商)時代に
祭祀に使われる青銅器に記されて誕生しています。
最初は記号のような一文字だけが鋳出されています。
展示室には「魚」や「冊」などと記された青銅器が展示されています。

きIMG_0382


やがて、祖先を祀る文言や子孫繁栄を願う文言が入るようになり、さらに文言が
長くなって、王と諸侯との関係にまつわる文章などが加わります。
後代の歴史書と違って、同時代の政治的状況を記した資料としても重要です。

編鐘は大きさの違う幾つもの鐘を一組にした楽器です。
今回、台東区立書道博物館と泉屋博古館の所蔵する、同じ一組に属していた
編鐘も展示されています。

きIMG_0362


中国を統一した秦の始皇帝は度量衡や文字も統一しています。
始皇帝と二代皇帝胡亥の制定した権(分銅)には皇帝の定めた
この分銅を重さの基準にせよと記されています。
始皇帝が初めて用いた「皇帝」という言葉も入っています。

きIMG_0374


漢時代になると、青銅鏡に不老長寿や富貴繁栄など、現世利益を願う言葉が
記されるようになります。

きIMG_0373


殷周時代の金文は窪んでいて、彫ったのではなく、鋳込んであるのですが、
その工程は解明されていないそうです。
山本学芸員の仮説による工程を実験した資料も展示されています。
型に筆で土を塗り重ねて文字の形を盛り上げっていくという技法です。

それぞれの青銅器には解説が添えられていて、読むと興味深いものがあります。

会期中、ギャラリートーク、講演会やワークショップもありますので、展覧会のHPで
ご確認下さい。

展覧会のHPです。

泉屋博古館分館は2020年1月から改修工事のため閉館し、2021年12月の完成を
予定しているそうです。
改修により、展示室を増築し、講堂も備えるとのことです。

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【2019/11/12 19:30】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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