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「国宝 雪松図と明治天皇への献茶」展 日本橋 三井記念美術館
三越前
chariot

明けましておめでとうございます。
今年も良い年でありますように。

日本橋の三井記念美術館では「国宝 雪松図と明治天皇への献茶」展が開かれています。
会期は2020年1月30日(木)までです。

三井img019


年末年始恒例の円山応挙作、「雪松図屏風」と、令和改元にちなんで、
皇室に関する品が展示されています。

展示室5は明治20年の京都博覧会での明治天皇への献茶についての展示です。

明治20年(1887)に16回京都博覧会が京都御所御苑で開かれ、京都に滞在中の
明治天皇両陛下を迎えています。
会場に茶席を設け、14代八郎右衛門の三井高朗と15代の高棟が抹茶席の
亭主となって献茶が行なわれています。

茶席には「雪松図屏風」が立てられました。

「雪松図屏風」 六曲一双 円山応挙 江戸時代 18世紀 国宝
応挙009

右隻
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左隻
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雪の晴れ間の澄み切った空気の中に立つ松の木です。

掛軸は定家の書です。

小倉色紙 「うかりける…」 藤原定家筆 鎌倉時代 13世紀
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定家特有の書風で、源俊頼の歌が書かれています。

  うかりける人を初瀬の山おろしよはげしかれとは祈らぬものを

「赤地金襴手鳳凰文天目(梅木地銀縁天目台)」 永樂和全 明治時代 19世紀
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天皇に献茶された時の茶碗です。
小さな天目茶碗で、豪華な金襴手が施されています。
永樂和全(1823~1896)は京焼の善五郎家の12代目で、金襴手を得意としています。

「色絵鶏香合」 仁清作 江戸時代 17世紀
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小さく愛らしい香合で、羽根の色の具合が国宝、「色絵雉香炉」に似ています。
仁清は鶴や雉など、よく鳥を題材にしています。

 「祥瑞松竹梅花鳥文胴締水指」 明時代 17世紀
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祥瑞(しょんずい)は日本の茶人の注文で明末・清初に景徳鎮で焼かれた
染付磁器です。
上段に松竹梅、下段に捻り文が描かれています。

御所丸茶碗 朝鮮時代 17世紀
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随員のもてなしに使われました。
御所丸とは桃山時代の朝鮮との御用貿易船のことです。
日本の茶人の注文により朝鮮で焼かれ、朝鮮貿易船で運ばれた品と思われます。
楕円形で白釉と黒釉の掛かった片身替りと呼ばれる色合いになっています。
えぐるようなへらの削り跡も付いていて、個性の強い姿をしています。


茶室の如庵には国宝「卯花墻」が置かれています。

「志野茶碗 銘 卯花墻(うのはながき)」 桃山時代 16~17世紀 国宝
室町三井002

名は箱書きの片桐石州の書いた古歌に拠っています。

 山里の卯の花墻のなかつ道 雪踏み分けし心地こそすれ


展示室5には柴田是真、横山大観、小林古径など、帝室技芸員の作品が
展示されています。

「九郎義経」 安田靫彦筆 昭和17年(1942)
三井img223 (3)

代表作、「黄瀬川の陣」の翌年の作品で、「黄瀬川の陣」では義経の甲冑は
紫裾濃でしたが、こちらは赤糸裾紫です。


展示室6には「三井好 都のにしき」として、明治37年頃の三井呉服店の
新作カタログを兼ねた12枚の揃物の木版画のうち、6点が展示されています。
作者は水野年方(1866~1908)です。

「尽きぬ名残」 水野年方
三004

月夜の庭に梅が咲き誇り、洋館のベランダには三人の女性が佇んでいます。


展示室7には古筆手鑑「たかまつ帖」が展示されています。

古筆とは歌集などの仮名書きの写本のことで、近世になると分割されて、
古筆切という断簡の形で流布します。
この古筆切を集めたアルバムが古筆手鑑(こひつてかがみ)です。

古筆手鑑「たかまつ帖」 奈良〜江戸時代 8〜17世紀 重要文化財
聖武天皇に始まり、後鳥羽院、亀山院、後陽成院、後水尾院など、
皇族31名の古筆の部分が展示されています。
書風は様々ですが、流麗な達筆揃いです。

「黒楽富士形香炉」  慶入作 明治時代
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展示室入口に置かれています。
黒楽で富士山をかたどり、金彩の雲をあしらっています。
慶入(1817-1902) は楽家11代を継いでいます。

展覧会のHPです。


次回の展覧会は毎年春恒例の「三井家のおひなさま」展です。
会期は2020年2月8日(土)から4月5日(日)までです。

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【2020/01/02 18:51】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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