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かきつばたの絵など
かきつばた
chariot

かきつばたの咲く季節になったので、かきつばたの絵などを集めてみました。

「伊勢物語八橋図」 尾形光琳 江戸時代・18世紀 東京国立博物館
 光008

伊勢物語の東下りの一節です。
三河の国の八橋というところで、かきつばたの咲いているのを見て、在原業平とされる
人物が「か き つ ば た」を詠み込んだ和歌を詠じている場面です。

  から衣 着つつなれにし つましあれば はるばるきぬる 旅をしぞ思ふ

食事の膳を前に置いた男たちの眺めているのは、咲き乱れるかきつばたの群れでしょう。
八橋の橋板も見えます。

このお話によって、絵画でかきつばたと八橋の組合せは定番になりました。

「燕子花図屏風」 尾形光琳 六曲一双 江戸時代・18世紀 根津美術館 国宝
光003

左隻
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右隻
根4-29-2010_003

根津美術館では毎年、かきつばたの季節になると、この屏風が展示されます。

「八橋図屏風」 尾形光琳 江戸時代・18世紀 メトロポリタン美術館
光004

(左隻)
光005

(右隻)
光006

2012年に根津美術館で、「燕子花図屏風」とともに展示されました。

「八橋図」 尾形乾山 江戸時代・18世紀 文化庁 重要文化財
光琳img308 (6)

同じく、伊勢物語の三河の国の水辺の八橋に咲くかきつばたを歌に詠み込んだ
お話を描いています。
絵巻物の一部のようで、軽い筆さばきに味わいがあります。

「八ツ橋図屏風」(左隻) 酒井抱一 六曲一双 出光美術館
琳派004

尾形光琳の「八橋図屏風」を写したものですが、葉によって色の濃さを変えて
表裏を表し、かきつばたの数を少なくしてすっきりとまとめられています。
紙ではなく絹地に金箔を貼り、さらに金泥を刷いて、より輝くようにしている
とのことです。

「燕子花図屏風」 酒井抱一 享和元年(1801年) 出光美術館
琳派017

余白を大きく取った無地の画面に、水墨と群青のかきつばたが弧を描くように
並べられています。
かきつばたの色は濃淡があり、淡い水墨の葉にはたらし込みが使われています。
枯れた葉もあり、蜻蛉も一匹とまっているのが見えます。
繊細で叙情的な、俳味も感じられる風景です。

「燕子花図」 六曲一双 大正6年(1917)木島櫻谷 泉屋博古館
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左隻
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右隻
img297.jpg

「和歌色紙」 後陽成天皇 桃山時代 出光美術館 重要美術品
書img435 (7)

金泥で雲と水流、かきつばた、水草を描いた色紙に平安時代の歌人、源師時
(1017-1136)の歌を書いています。
絵柄を考えて、歌を選んでいます。

 むらさきの いろにそみゆる かきつはた いけのぬなはの はひかゝりつつ

「見立伊勢物語(八つ橋)」  鈴木春信筆 江戸時代・18世紀 東京国立博物館
とIMG_0481

浮世絵で、旅姿の若い男女を伊勢物語に見立てています。

尾形光琳の「燕子花図屏風」に倣っていますが、花は山型に連なり、花弁は写実的に
描かれています。

「八橋蒔絵螺鈿硯箱」 尾形光琳 江戸時代・18世紀 東京国立博物館 国宝
ハ0167

燕子花の花を螺鈿、葉を漆絵、橋を鉛板で表し、箱の内側には川波が描かれています。
根津美術館では4月14日から、恒例の尾形光琳の国宝「燕子花図屏風」の展示があります。

「釉下彩盛絵杜若図花瓶」 初代宮川香山
 19世紀後期~20世紀初期 田邊哲人コレクション

香山006

薄く盛り上がった、かきつばたの花のふわりとした広がり、すらりと伸びた葉が
表されています。
色彩も、焼成後とは思えないほど、自然な色が出ています。

2012年の根津美術館の庭園のかきつばたです。

根0042


根津美術館は現在、閉館中ですが、HPにはその日の庭園の様子が載っています。
かきつばたも咲き始めたようです。

根津美術館のHPです。


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【2020/04/30 20:24】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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