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バラを描いた作品
薔薇
chariot

バラの季節なので、バラの花を描いた作品を集めてみました。

ヤン・ブリューゲル1世、2世 「机上の花瓶に入ったチューリップと薔薇」
 1615-1620年頃 油彩、板 個人蔵

ブIMG_0904

ヤン・ブリューゲル1世はピーテル・ブリューゲル (父)の子で、花の絵を得意と
していたことから「花のブリューゲル」と呼ばれています。
子の2世との共同制作で、チューリップの縞模様はウイルス性の病気なのですが、
当時はそれが分からず珍重されたそうです。

エドゥアール・マネ 「シャンパングラスのバラ」 1882年 バレル・コレクション
海運王img856 (1)

亡くなる前年の作品で、体調の不良のため小品を描いています。
小品ですが、明るく澄んだ色合いで、マネらしいセンスの良さがあります。

エドゥアール・マネ 「花瓶のモスローズ」 1882年 クラーク・コレクション
ク011

こちらも亡くなる前年の作品です。
シックな色調はやはりマネです。

アンリ・ル・シダネル 「離れ屋」 1927年 ひろしま美術館
シ012

アンリ・ル・シダネル 「薔薇の花に覆われた家」
 1928年 ル・トゥケ=パリ=プラージュ美術館

シ014

シダネルは1901年にパリの北西にあるジェルブロワに住み始めます。
ジェルブロワはイギリスに支配されていたため百年戦争の戦場となり、
その後は見捨てられたような寒村でした。
シダネルは古い建物を買って住み、庭に薔薇を植えます。
さらに村の人にも薔薇を植えることを勧め、やがて村中が薔薇に包まれて、
今ではジェルブロワは「フランスの最も美しい村」の一つに選ばれています。

フィンセント・ファン・ゴッホ 「薔薇」 1890年 ワシントン・ナショナル・ギャラリー
ワ019

ゴッホの亡くなる年の作品です。
花瓶からこぼれるばかりに咲くバラの花です。
この絵は褪色が進んでいるとのことですが、それを感じさせない魅力があります。
活力にあふれた描きぶりで、作品からは死の影はまったく感じられません。

ポール・ゴーギャン  「バラと彫像」 1889年 油彩、カンヴァス
ランス7

ブルターニュのル・ブルデュの宿屋で描いた作品で、マルティニークで制作した
丸彫り彫刻が置いてあります。
この彫刻は宿屋の主人に借金のかたとして取られてしまったそうです。


長沢芦雪 「薔薇蝶狗子図」 
 寛政後期頃(1794-99頃) 愛知県美術館

応挙img036 (3)

長沢芦雪は円山応挙の弟子で、後に独自の画風を築きます。
亡くなる少し前の作品で、師の応挙譲りの可愛い子犬たちです。

熊谷守一 「薔薇」 1963年
熊谷002

平面的で抽象画のように単純化された構図、輪郭線の中にきっちり塗られた絵具、
晩年の熊谷守一特有の画風です。
温かく、観ていて心が休まります。
簡単に見えますが、このような欲気の無い絵はかえって難しいことでしょう。

中川一政 「二つの壷の薔薇」 油彩 1986年
中004

中川一政は薔薇や向日葵もよく描いています。
どの作品も大らかで伸び伸びとしています。

朝井閑右衛門 「薔薇」 
朝井001

横約16cmの小さな作品で、力強い厚塗りで、薔薇の花はキャンバスに
盛り上がっています。

刑部人 「ばら(マジョルカ壺)」 6号
刑部2-28-2010_009

小さな作品で、バラの赤と壺の青の対比が効いています。

野間仁根 「薔薇」 4号
野間001

小品ですが、おおらかで、色彩に温かみを感じます。

田辺三重松 「薔薇」 4号

田辺12-19-2009_002

こちらも小品で、黒い輪郭線の印象的な、フォービヴィズム風の力強い画面です。

児玉幸雄 「薔薇」 水彩・色紙
児玉002

明るく力強くパリの風景を描いた作品で有名ですが、
水彩も描いています。

橋本不二子 「やさしい色調のバラを集めて・・・」
橋002

橋本不二子さんは水彩やアクリルで、おもに花の絵を優しく清潔な
雰囲気で描いていて、毎年のカレンダーにもなっています。

渡辺香奈 「 1輪を花束に」 
gill009.jpg

小品で、バラのつぼみから咲き誇るまでを描いています。
渡辺さんの作品には渦のように旋回するモチーフがよく見られます。

安西大 「花の咲く風景・薔薇」
安西002

よく磨いたパネルに金箔を貼り、油彩で描いています。
日本画の装飾性と油彩画の立体性が合わさっています。

那波多目功一 「長春花」 
院4-4-2010_006

日本画で、2010年の春の院展に出品された作品です。
金地を背景にして、赤い薔薇に光を当て、立体感を感じさせています。

「上絵金彩薔薇図カップ&ソーサー」 セーヴル 1767年
デミ002

ルイ15世の時代の作品で、セーヴルはポンパドゥール夫人によって、
ヴァンセンヌから移された窯です。
リトロンとは筒型をした計量カップを言います。
薔薇の香りもただよいそうな絵柄です。

「色絵金彩薔薇に鸚哥図花瓶」 明治初期 三の丸尚蔵館
明治img426 (8)

薩摩焼の大きな花瓶で、バラとインコがあざやかな色彩で描かれています。
明治2年に浜離宮内に迎賓館として建てられた延遼館にあった備品で、
延遼館の所管が外務省から宮内省に移った際に共に移っています。

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【2020/05/24 19:56】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(2) |
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  • こんばんは。
  • コメントありがとうございます。
    過去に観た作品を集めてみたら、思っていた以上に面白くなりました。
    それにしても、早く展覧会が再開してほしいものです。

    【2020/05/25 23:48】 url[chariot #/8nqih4Y] [ 編集]
  • 味わっています!名作ばかり
  • 美術館の休館中も たくさんの名作に触れられるような企画の記事をありがとうございます。
    この作品、あの時に見た!!なんて思いながら見ています。(^^)/

    【2020/05/25 20:59】 url[まき #-] [ 編集]
    please comment















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