猫アリーナ

古今集

春の山辺
chariot

やどりして春の山辺にねたる夜は夢の内にも花ぞちりける

宿をとって春の山辺で寝た夜は、夢の中でも花が散っていたな。

古今集の春歌下117番の歌で、作者は紀貫之です。

「やまでらにまうでたりけるによめる」とあるので、
春の日にどこかの山寺にお篭りした折に詠んだものでしょう。

泊まった翌朝、お寺のお坊さんに、
「昨夜は桜を散らす風も吹いていましたが、よくお寝みになれましたか」
とでも聞かれて、この歌を詠んで答えたのかも知れません。

日頃と異なる場所、日頃と異なる時を設けて、そこに花を散らすという趣向は
鮮やかで、さすがは紀貫之です。


講安寺

文京区湯島4丁目の講安寺の枝垂桜。
お寺の本堂は土蔵造りで、(江戸時代の防火対策)
文京区の指定文化財です。

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