猫アリーナ

古今集


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ぬれつつぞしひてをりつる年の内に春はいくかもあらじと思へば

見て下さい、見て下さい、この藤の花。
春はもう終りだし、雨で私はこんなに濡れちゃったけど、
あなたのために無理して折ってきたんですよ。

古今集春歌下133番の歌で、作者は在原業平です。

この歌の詞書には、三月晦日に雨の降っているのに
藤の花を折り取って人に贈った時の歌、とあります。

在原業平は平安時代初期の歌人で、「伊勢物語」の主人公とされています。

紀貫之は「古今集」の序文で業平のことを、「その心余りて詞たらず。
しぼめる花の色なくて匂ひ残れるがごとし。」と評しています。

たしかに、在原業平の歌には、昂まる思いが強すぎて
急き込んでいるようなところがあります。
花を懸命に摘んでいたら、摘みすぎて花瓶からあふれているのに
似ています。
この歌も、「しいてをりつる」にそれが感じられます。

相手が元祖色男の在原業平のことですから、歌を贈られた人(多分女性)も
喜んだでしょうが、そうでなかったら暑苦しがられたかも知れません。


湯島天神の藤です。

藤


湯島天神の門の扉に彫ってある天神様の紋所の梅と、お使いの牛です。

門扉


門扉2


門扉3


東風吹かば にほひおこせよ 梅の花 主なしとて 春を忘るな

                               菅原道真

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