汐留ミュージアム 木田安彦の世界
新橋
chariot

新橋のパナソニック電工汐留ミュージアムで3月22日まで開かれている、
「木田安彦の世界」展に行ってきました。

木2-8-2010_001


木田安彦(1944~)は京都在住で、日本の伝統文化を題材にした、木版画や
ガラス絵などを制作しています。
木版画は大英博物館にも収蔵されているそうです。

今回は、木版画の「西国三十三所」36点、ガラス絵の「日本の名刹」30点の
展示です。
私はこの展覧会の魅力を、Takさんの「弐代目・青い日記帳」で知り、
観に行くことにしました。


木版画 「西国三十三所」シリーズ

「清水寺」 京都府

木2-8-2010_002

清水の舞台の下、清水の坂道を巡礼さんが杖を手に上がっていくところです。
屋根瓦の一枚一枚、石垣の一個一個まで、ていねいに彫られています。
中間の黒が距離感を表しています。


「長谷寺」 奈良県

全山、満開の桜の色に包まれています。

木版画は黒の他は1色程度が使われ、巡礼札所のシリーズなので、
必ず巡礼姿の人たちが描き込まれています。

それぞれのお寺の個性、見所が上手く描き込まれていて、観ていて飽きません。
お寺からお寺へと順々に観て廻っていると、自分も巡礼仲間になった気分です。
このシリーズの完成には5年かかっているとのことです。


ガラス絵 「日本の名刹」シリーズ 

こちらはカレンダーのシリーズで、やはり5年かかっているとのことです。

「日光山輪王寺」 栃木県

木2-8-2010_003

三仏堂の、右から千手観音、阿弥陀如来、馬頭観音像を手前にして、
きらびやかな伽藍が建ち並んでいます。
日光ということで、山の端には日輪も見えます。


「浄土寺」 兵庫県

東大寺を再建した重源の開山によるお寺です。
阿弥陀堂の快慶作の阿弥陀三尊立像は、背後の蔀戸を開けると、堂内の
朱塗りの柱の色と溶け合った光の中で、金色に浮かび上がります。
その輝きを再現した、ガラス絵ならではの作品です。


「三十三間堂」 京都府

パンフレットになっている絵です。
千手観音像の手前では雷神が太鼓を叩いています。


「浄瑠璃寺」 京都府

一面の黒地に、手前に薄の穂、奥の本堂の扉越しに観える阿弥陀如来座像、
間の池に映った阿弥陀像を金で描いています。
黒地に金の、幻想的な画面です。


「三千院」 京都府

紅葉の中に埋もれる、金色の阿弥陀三尊です。
秋には訪れたくなる景色です。


「高徳院長谷大仏」 神奈川県

鎌倉の大仏です。
修学旅行生が並んで記念撮影をしています。


「瑞巌寺」 宮城県

大屋根の向こうに、青い海と緑の松島の景色が観えます。


ガラス絵はガラス板の裏に絵を描いて、表から観るので、木版画と同じく
出来上がりは左右逆になり、製作するのも大変だったでしょう。
濃い色の絵具や金色を使った画面は、ステンドグラスのような力強い
輝きがあります。

西国三十三所シリーズと同じく、お寺の特徴をよく捉えています。
あのお寺はこう描いたのか、ここを選んだのかと、一枚一枚、
興味深く観ることができました。

細かい仕事なので写真ではよく伝わりませんが、木版画もガラス絵も
精魂込めて作っているのが分かります。
描き方も暖かく、親しみやすく、心の和むものがあります。

展覧会のHPです。

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【2010/02/13 11:10】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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