江戸東京博物館  「特別展 龍馬伝」
両国
chariot

両国の江戸東京博物館では「2010年NHK大河ドラマ特別展 龍馬伝」が
開かれています。
会期は6月6日までです。

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坂本龍馬を中心にした幕末維新関係の遺品や資料、約200点が展示されています。
龍馬の後ろは、赤白赤の海援隊旗です。

1番 坂本龍馬湿板写真 慶応2~3年(1866~1867)
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現品は4月27日から3日間だけ展示され、その後は複製の展示です。

名刺ほどの小さなセピア色のガラス板の中に、よれた袴を着け、懐手をした、
有名な立姿が浮かんで見えます。
この男があの坂本龍馬かと、何やら感慨深いものがあります。

79番 坂本龍馬書簡 姉・乙女宛 文久3年(1863) 重要文化財
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5月17日までの展示です。
坂本龍馬は筆まめな人で、多くの手紙を残しています。
「日本を今一度せんたくいたし申候」の文言が3行目、4行目に見えます。
片仮名で「ニッポン」とルビが振ってあります。

82番 坂本龍馬佩用 刀 銘 吉行 江戸時代
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坂本龍馬が脱藩に際して、兄の権平から貰い受けた刀で、龍馬が暗殺された時も
所持していたと言われています。
反りがほとんど無く、刃文も真っ直ぐです。
吉行は江戸時代初期の刀工で、土佐藩に招かれて移住しています。

106番 近藤長次郎書簡 坂本龍馬宛 文久3年(1863)11月11日
坂本龍馬に頼み事をしている手紙です。
近藤長次郎は高知城下の饅頭屋の子で、亀山社中に加わっています。
才能のあった人のようですが、才走り過ぎたところがあったようで、
この手紙の2年ほど後に、社中の規約違反を問われ、切腹しています。
写真で見ると小柄な人で、土佐で流行っていたという不釣合いに長い刀を差し、
鋭い顔付きで写っています。

113番 海舟日記 五巻 慶応2年(1866)2月1日条
勝海舟の日記で、坂本龍馬が薩長同盟を仲介したらしいという情報を得て、
有り得ることかも知れないと書いています。
勝海舟の情報収集能力の高さが分かります。
若い頃にヅーフハルマを筆写して金を稼いだというだけあって、罫線紙に
こまごまとていねいに書き込まれています。

157番 万国公法 開成所発行 慶応元年(1865)
「万国公法」は、アメリカ人の法学者の著した国際法の解説書の漢訳本です。
表紙裏に清国で発行された時の年号である同治三年(1864)の表記があります。
展示されているのは、これを幕府の開成所が発行した物です。
全6冊の薄い和綴じの本で、大きな漢字で書かれています。
海援隊の傭船、いろは丸が紀州藩の船と衝突、沈没した、いろは丸事件で、
坂本龍馬は紀州藩相手の交渉での主張の根拠としています。

170番 新政府綱領八策 慶応3年(1867)11月
坂本龍馬自筆の、新政府の綱領です。

第一義 天下有名ノ人材を招致シ顧問ニ供フ、から
第八義 皇国今日ノ金銀物価ヲ外国ト平均ス、まで8項目あります。
第四義に、律令ヲ撰シ新ニ無窮ノ大典ヲ定ム...、と憲法制定を挙げています。

長岡謙吉に書き取らせ、後藤象二郎に示したとされる「船中八策」と内容が
よく似ており、どちらが先か議論されています。

191番 近江屋旧蔵 書画貼交屏風 江戸時代 18世紀 重要文化財
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5月10日までの展示です。
龍馬が中岡慎太郎とともに暗殺された京都の近江屋の座敷にあった屏風です。
左下の猫の絵の辺りに、染みが残っていて、遭難した時の血痕といわれています。
大事件に立ち会っていたということで、重要文化財に指定されています。

遭難現場となった、近江屋の二階座敷も復元されています。

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六畳間で、京都の町屋なので天井も傾斜していて低く、大刀は使いにくそうです。
襲撃した見廻組も脇差を使ったということです。

194番 龍馬がお龍に贈ったといわれる帯留
刀の目貫(刀身を柄に止めておく目釘の頭の飾り)と下緒を使って、自分で
作った物とのことです。
この時代に女性へのプレゼントを自作するところが、龍馬の人気の元の一つ
なのでしょう。


連休中ということもありましたが、文書や手紙が中心の地味な展示にもかかわらず、
会場は来館者でいっぱいでした。

坂本龍馬も初めからこれほど有名な訳ではなく、以前は、明治維新の英雄といえば、
西郷隆盛、大久保利通、木戸孝允あたりだったとのことです。
やがて、坂本龍馬にも脚光が当てられますが、人気を決定的にしたのは、
司馬遼太郎の「竜馬がゆく」です。
私たちの持つ坂本龍馬のイメージは、この小説に依っていると言えます。

旧士族の怨念を一身に背負い込んで死んでいった西郷や、性格の暗そうな大久保、
木戸に比べると、坂本龍馬の明るさは際立っています。
閉塞感のある今の時代に龍馬人気が高いということは、坂本龍馬は過去に居た人
ではなく、今に需められている人ということなのでしょう。
その意味で、「竜馬がゆく」は、現代小説として読まれているとも言えます。

展覧会のHPです。


 

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【2010/05/07 00:21】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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