FC2ブログ
「所蔵作品展 現代の人形-珠玉の人形コレクション」 東京国立近代美術館工芸館

竹橋
chariot

竹橋の東京国立近代美術館工芸館では、「所蔵作品展 現代の人形
-珠玉の人形コレクション」が開かれています。
期間は2011年2月20日(日)までです。

人形001


日本では1936年に初めて官設展である帝展に人形が出品されています。
以後、現在までのさまざまな人形が工芸館の所蔵作品を中心に約90点、
展示されています。


堀柳女(1897~1984) 「瀞」 桐、木彫、木目込 1957年
パンフレットに使われている作品です。
西域的な雰囲気を持ち、衣装は左前にしてるので、和服ではないことを
表しています。

以下は作品の制作年順です。

平田郷陽(1903~1981) 「桜梅の少将」 桐、木彫、着せつけ 1936年
工0058

1936年の帝展に出品された作品です。
後白河法皇50歳の祝賀の席で平惟盛が雅楽の青海波を舞う姿です。
烏帽子に梅と桜の枝を挿して舞う姿の素晴らしさに、惟盛は桜梅の少将と
呼ばれることになったといいます。
うぐいす色の衣装の模様は、この舞の衣装に用いられる、波をデザイン化した
青海波模様です。

野口光彦(1896~1977) 「鈴をもてる児」 桐、木彫、胡粉仕上げ 1950年頃
人形004

御所人形の系統の作品です。
丸々と元気な童が鈴を振っています。
鈴には厄除けの意味もあるのでしょう。

大林蘇乃(1910~1971) 「あね」 桐塑 1951年
工0060

小さな作品です。
弟を寝かしつけた姉の、しめしめといった表情を上手く捉えています。

鹿児島寿蔵(1898~1982) 「紙塑人形 延寿雛」 紙塑 1957年
工0069

ころりと丸いお雛様です。
色の取り合わせもよく考えてあります。


川上南甫(1898~1980) 「春燈彩影」 紙、桐塑 1965年頃
人形002

踊っているのでしょうか、片足を上げた動きのある姿です。
朱色の帯が効果的です。

川上南甫 「凝視」 紙、桐塑 1966年
工0062

目を寄せ、口を尖らせて指先を見つめる女の子です。
左手にも表情があります。

友永詔三(1944~) 「初夏」 木彫 1977年
人形006

木の味わいをそのまま残した、すらりとした姿です。
手足を動かせる球体関節人形です。

友永さんは、NHKの人形劇、「プリンプリン物語」の人形作家でもあります。
8月にニューオータニ美術館では「造形作家 友永詔三の世界 木彫の乙女たち」展が
開かれていました。
「造形作家 友永詔三の世界 木彫の乙女たち」展の記事はこちらです。

野口園生(1907~1996) 「木の芽時」 桐塑 1981年
工0077

小さな作品です。
木の芽田楽で春の嬉しさを表しています。
着物の柄は白い枝垂れ梅です。

高浜かの子(1911~1992) 「夢の中に遊ぶ」 紙、桐塑 1982年
工0053

人形による群像表現です。
緑色の象はまさしく夢の中にいるようです。

岩瀬なほみ(1941~) 「春」 木彫布貼 2008年
人形003

静かで神秘的な雰囲気の作品です。
金糸で綾取りをしてる姿で、衣装にも金をあしらっています。

どの人形も個性豊かで、楽しみながら観ることが出来ました。
この展覧会で、人形制作にも歴史やさまざまの系譜のあることも知りました。

人形の他に、人間国宝・巨匠コーナーでは浜田庄司、富本憲吉、松田権六らの
作品が展示されています。

展覧会のHPです。


北の丸公園の中にある工芸館は旧陸軍の近衛師団司令部庁舎だった建物で、
谷口吉郎の設計で内部が改築されています。
ここは太平洋戦争の降伏直前に陸軍将校の起こしたクーデター未遂事件
(宮城事件)の舞台の一つになったところです。

工0033


工0037


工0041


通気孔には陸軍の紋章の星があしらってあります。

工0039


階段や2階ホールは師団司令部時代の形が残っているとのことです。

工0044


工0049


2階ホールの長椅子も工芸作品です。

黒田辰秋(1904~1982) 「欅拭漆彫花文長椅子」 1949年頃
工0083


冬の北の丸公園です。

工0091

関連記事

【2010/12/21 05:31】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
comment
 
コメントを書く
コメントは承認後に公開されます。ご了承ください。
please comment















管理者にだけ表示を許可する

trackback
trackback url ↓
http://nekoarena.blog31.fc2.com/tb.php/864-c1152ad7

プロフィール

chariot

Author:chariot
美術館・博物館めぐりとカフェの記事を書いています。

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

カテゴリー

ブログ内検索

月別アーカイブ

リンク

このブログをリンクに追加する

RSSフィード


| ホーム |