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「夢に挑むコレクションの軌跡」展 サントリー美術館
六本木・乃木坂
chariot

六本木のサントリー美術館では、「夢に挑むコレクションの軌跡」展が
開かれています。
会期は5月22日(日)までで、休館日は火曜日です。

サ001


開館50周年記念「美を結ぶ。美をひらく。」4回シリーズの第1回です。
受付で入場券を購入すると、後の3回の内、どれでも1回入場できる招待券を
もらえます。

1961年に丸の内に開館して以来収集を続け、現在では約3000点になるという
収蔵品のうち、代表的な作品約160点の展示です。
展示期間は3回(~4・18)(4・20~5・9)(5・11~5・22)に分かれ、かなりの
展示替があるので、あらかじめ展覧会のHPで確認されると良いでしょう。

展示は以下の章に分かれています。

序章 コレクション誕生-ゼロからのスタート
第1章 漆工-暮らしに寄り添う器たち
第2章 日本のガラス 朝倉コレクションを中心に-世界に誇るガラスコレクション
第3章 屏風と御伽草子-暮らしを彩った絵画
第4章 陶磁器の世界-彩り豊かな皿や器たち
第5章 染織とファッション-小袖、能装束と沖縄の紅型
第6章 ガレと世紀末のガラス-光と色のジャポニスム
第7章 琳派と茶道具-取り合わせの美
第8章 新収蔵品初公開-雪舟から若冲まで

序章 コレクション誕生-ゼロからのスタート

初期の収蔵品です。

「織部四方蓋物」 桃山時代~江戸時代 17世紀
サ008

四角い箱形で、蓋も四角です。
外にも内にも伸び伸びとした豪快な絵付けがされています。

「朱漆塗紺糸威二枚胴具足」 桃山時代 16世紀末~17世紀
兜、面頬、胴、佩楯には朱の漆が塗られた当世具足で、井伊の赤備えを
思わせますが、草摺は黒漆で変化を付けています。
胸板に豊の字が彫ってあり、豊臣秀吉の甥、豊臣秀次の所用と伝えられています。
以前は会場の入口に置かれ、来場者を迎えていたそうです。

第1章 漆工-暮らしに寄り添う器たち

手箱や硯箱、香合などの展示です。
4月18日までは重厚な根来塗も2点展示されています。

「浮線綾螺鈿蒔絵手箱」 鎌倉時代 13世紀 国宝
サ002

一面に螺鈿の模様を施した、古風な味わいのある手箱です。
北条政子の所持とも伝えられています。
やはり初期からの収蔵品で、美術館の入場券もこの螺鈿の模様をあしらっています。
4月18日までの展示です。

サ012


第2章 日本のガラス 朝倉コレクションを中心に-世界に誇るガラスコレクション

収蔵品には朝倉文夫のガラスコレクションも加わっています。

「薩摩切子 藍色被船形鉢」 江戸時代 19世紀中頃
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蝙蝠をあしらった斬新なデザインのカットグラスです。
澄んだ深みのある藍色も魅力です。
この作品はこちらで2009年に開かれた「まぼろしの薩摩切子展」にも展示され、
人気を呼んでいました。

第3章 屏風と御伽草子-暮らしを彩った絵画

狩野派、土佐派などの屏風や絵巻物の展示です。

「武蔵野図屏風」 六曲一双 江戸時代 17世紀
武蔵野図001

左隻 
サ013

右隻
武蔵野図002

「武蔵野は月の入るべき山もなし草より出でて草にこそ入れ」の歌に
想を得た屏風です。
一面の薄の原に桔梗、菊を交えています。
左隻の上の方には富士山、右隻には普通は上の方に描かれる月が下に置かれる
という、新鮮な構図です。
鈍い金箔と緑の色合いも良く、直立した薄の連なりはとてもデザイン的で、
鈴木其一を思わせます。

「鼠草子絵巻」(部分) 桃山時代 16世紀
サ011

子孫が畜生道に堕ちることを恐れた鼠が清水寺に祈願して美しい姫君と結ばれるが、
やがて正体が露顕してしまうというお話です。
会場では清水寺の場面が展示されていました。

第4章 陶磁器の世界-彩り豊かな皿や器たち

越前、常滑、信楽などの古窯から有田までの展示です。

「色絵五艘船文独楽形大鉢」 江戸時代 18世紀 重要文化財
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金襴手といわれる豪華な絵付けの有田焼で、中国風の模様に南蛮船や南蛮人を
描き込んでいます。
縁が垂直になっていて、横から見ると独楽のような形をしています。

第5章 染織とファッション-小袖、能装束と沖縄の紅型

豪華な能装束や琉球紅型、櫛、かんざしの展示です。

「桜波連山仕切文」 第二尚氏時代 19世紀
サ005

赤や緑の鮮やかな琉球紅型です。
波の間の山々に桜や松をあしらっています。
4月18日までの展示です。

第6章 ガレと世紀末のガラス-光と色のジャポニスム

エミール・ガレのガラス製品です。

「ランプ ひとよ茸」 エミール・ガレ 1902年
サ010

成熟すると一晩で溶けてしまうという、ひとよ茸をデザインしています。
高さ1m近い大きなランプですが、妖しい命の揺らめきを見せています。

第7章 琳派と茶道具-取り合わせの美

俵屋宗達の下絵に本阿弥光悦が和歌を書いた色紙や、茶碗、茶道具の展示です。
仁清、乾山、仁阿弥道八の作品もあります。

仁阿弥道八の乾山風の鉢と同じ意匠の作品が東京国立博物館で4月17日(日)まで
開かれている、「博物館でお花見を」展でも展示されています。
「博物館でお花見を」展の記事はこちらです。

第8章 新収蔵品初公開-雪舟から若冲まで

「西湖図屏風」 六曲一双(左隻) 狩野山楽 桃山時代 17世紀 重要美術品
サ003

中国の西湖の広々とした風景を端正な画風で描いています。
4月18日までの展示です。

日本美術を中心にした陶磁器、漆芸、ガラス、絵画、染織などのコレクションを観て、
その多彩さをたっぷり楽しむことの出来る展覧会でした。

展覧会のHPです。

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【2011/04/12 05:44】 美術館・博物館 | トラックバック(1) | コメント(0) |
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【2011/04/12 21:32】

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