前のページ 次のページ
「カラーハンティング展 色からはじめるデザイン」 六本木 21_21 DESIGN SIGHT
六本木・乃木坂
chariot

東京ミッドタウン・ガーデン内にある「21_21 DESIGN SIGHT
(トゥーワン・トゥーワン・デザインサイト)」では企画展、
「カラーハンティング展 色からはじめるデザイン」が開かれています。

会期は 10月6日(日)まで、火曜日は休館日です。

カ0281

カラー001


この展覧会のディレクターの藤原大さんは自然や都市の中の色を
水彩絵具で写し取っていく、カラーハンティングという手法を
生み出しています。

展覧会ではカラーハンティングの紹介とともに、さまざまな色と
デザインの研究の成果も紹介されています。

6月29日に藤原さんによるギャラリーツアーがあったので行ってきました。

会場は撮影可能です。

「夏の音色」
カ0391

1階に展示されています。
女子美術大学で継承されているインディゴで染めた短冊を付けた風鈴です。

藤原大さんのカラーハンティングの様子を映しています。

カ0283

「スカイダイアリー」
カ0302

1年365日の空の色を紙片にカラーハンティングしています。

「みずいろハンカチ」
カ0309

日本各地、49種類の水を使って同じ色をハンカチに染めています。
ほとんど同じ色に染まりますが、温泉の水を使った1点はかなり
違った色になっています。

「国家珍宝帳」
カ0312

カ0317

聖武天皇の遺愛品のリストに書かれている色彩を再現しています。
「紅」の字が多いようです。
段ボールを使った展示です。

「世界色遺産01 朱鷺」
カ0304

佐渡市の小学生が朱鷺の羽の色を紙に写しています。
色の見え方に個人差があるのが分かるそうです。

「肌色メガネ」
カ0299

カ0296

その人の肌の色を使って眼鏡のフレームを作ります。

「ベジスイ・やさいぴぐめんと」
カ0361

カ0364

植物から採った香水や顔料を作るプロジェクトです。
映像も展示されています。

「遊ぼう!カラーシューティング」
カ0350

カ0339

カ0347

電子銃で壁に色を打ち込みます。
壁の色がどんどん変わっていきます。

他にもアフリカのライオンの色をカラーハントして作った靴など、
色々の展示があります。
普段何気なく感じている色というものの認識について良い刺激になる、
とても面白い展覧会です。

展覧会のHPです。


【2013/08/07 00:02】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「浮世絵Floating World(フローティングワールド)-珠玉の斎藤コレクション-」展 第2期 三菱一号館美術館
東京
chariot

三菱一号館美術館で開かれている、「浮世絵Floating World(フローティングワールド)
-珠玉の斎藤コレクション-」展の第2期に行ってきました。
期間は8月11日(日)まで、タイトルは「北斎・広重の登場-ツーリズムの発展」です。

浮001


斎藤文夫氏(川崎・砂子の里資料館長)の所蔵する浮世絵の発生期から
幕末・明治までを網羅する浮世絵のコレクションの展示です。

展示は3期に分かれ、期毎にすべて展示替えされて、3会期合わせて
約600点が展示されます。

第1期、「浮世絵の黄金期-江戸のグラビア」の記事です。

第2期は旅や行楽への関心の高まった19世紀初頭以降の作品、約160点の展示です。

ところどころにロートレックやフェリックス・ヴァロットンの版画も
さりげなく置かれています。

葛飾北斎は「琉球八景」7点、「冨嶽三十六景」11点などが展示されています。

葛飾北斎 「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」 文政末期(1830頃) 大判 錦絵
浮001

冨嶽三十六景を代表する作品です。
鮮魚を江戸に運ぶ押送船(おしおくりぶね)が波に翻弄されています。

初代歌川広重は「東海道五拾三次」39点や肉筆画などの展示です。

初代歌川広重 「東海道五拾三次之内 日本橋 朝之景」 
 天保4(1833)年 大判 錦絵

浮002

南岸からの景色で、毛槍と馬印を立てた大名行列の一行が朝の日本橋を渡ります。
町の木戸は開けられ、手前の高札場の横では、日本橋の市場で仕入れた魚屋や
八百屋の棒手振りが商いに出かけるところです。
太鼓橋を渡る行列の足音、商人たちの声も聞こえて来そうです。
遠くには朝焼けの空に浮かぶ火の見櫓も見え、いかにも江戸らしい鮮やかな風景です。

手前の商人たちの数を増やした天保6(1833)年版もあります。

初代歌川広重 「東海道五拾三次之内 神奈川 台之景」
  天保4(1833)年 大判 錦絵

浮003

浮004


江戸湾を見渡せる高台の景色の良い所なので、高欄を張り出した茶店が並んでいます。
客引き女が旅人を引っ張り込んでいて、蓆を担いだ親子連れの巡礼の姿も見えます。

三代目歌川豊国・初代歌川広重 「双筆七湯巡 宮の下」 
 嘉永7年2月(1854) 団扇絵 錦絵

浮005

人気歌舞伎役者と箱根七湯の景色を組合わせた団扇絵で、人物を三代目豊国が、
背景を歌川広重が描いた合作です。
温泉場の宣伝に描いたもので、他に湯本・塔の沢・堂か嶋・芦の湯・底倉・木賀が
あります。

初代歌川広重 「月にみみずく」 天保初期 中短冊 錦絵
浮006

夜行性のみみずくが月夜に目を閉じて松風の音に聴き入っているという、
可愛い絵です。

 三日月の船遊山してみゝつくの耳に入たき松風の琴 八陣亭

他に歌川国芳の「縞揃女弁慶」10点、「流行猫の戯」5点、礒田湖龍斎、
歌川国貞(三代目歌川豊国)、などがあり、旅を中心にして、成熟した
江戸文化の様を見せてくれます。


第3期は8月13日(火)から9月8日(日)まで、タイトルは「うつりゆく
江戸から東京へ-ジャーナリスティック、ノスタルジックな視線」です。

展覧会のHPです。


【2013/08/05 00:04】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「千住博 版画展」 丸善丸の内本店 2013/8
東京
chariot

丸の内オアゾ内の丸善丸の内本店4階ギャラリーでは、「千住博 版画展」が
開かれています。
会期は8月6日(火)までです。

「ウォーターホール」シリーズで有名な日本画家、千住博さん(1958~)の
展覧会で、ウォーターフォール(滝)、エクリプス(日食)、奈良の風景を
描いた作品を中心に、肉筆画を含め、約60点が展示されています。

どの作品も最少の色数によって、神秘性を帯びた風景が描かれています。
エクリプス(日食)のシリーズは、抽象性のある画面の中に円環が描かれています。

「ウォーターフォール・春」
千住010

深い静寂に満ちた空間に響き渡る滝の音があります。

2012年に同じ丸善丸の内本店で開かれた、「千住博 版画展」の記事です。


 


【2013/08/03 00:08】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
『大野麥風展 「大日本魚類画集」と博物画にみる魚たち』 東京ステーションギャラリー
東京
chariot

東京駅丸の内駅舎の東京ステーションギャラリーでは『大野麥風展
「大日本魚類画集」と博物画にみる魚たち』が開かれています。
会期は9月23日(月・祝)までです。

大001


入場券もフグの形をしています。
大009


まず、3階の展示室には江戸時代の博物画や杉浦千里の作品などが
展示されています。

博物画とは記録を目的として動物や植物、鉱物などを詳細に描いたものです。

高木春山(?-1852)は江戸時代の本草家で、20年かけて動物・植物・鉱物
・自然現象などを集めた全195冊の「本草図説」の編纂に取組みますが、
未完のまま亡くなっています。
遺稿の中から水産部30冊が明治16年(1883)に発表されて、その存在が
知られることになりました。

高木春山 「くろあんこう」(「本草図説」より) 
 写本彩色 西尾市岩瀬文庫蔵

大002

「くろあんこう」とありますが、ソウシカエルアンコウらしいとのことです。

他に、アカナマズ、ウナギ、シマハギ、ケオコゼ、シュモクザメ、
セミクジラなどの絵が展示されています。

栗本丹洲(1756-1834)は江戸時代の医師・本草家で、奥医師も勤め、
薬の材料の鑑定の必要性から虫・魚・貝などを収集しています。
画技に優れ、写生画はシーボルトによって海外にも知られるようになります。
「栗氏魚譜」「栗氏千蟲譜」を遺しており、写本が展示されています。
トクヒレ、テンス、マンボウ、アカクラゲなどが描かれています。

杉浦千里 「ゴシキエビ」 ケント紙・アクリル 
 1997年 杉浦千里の作品保存会

大003

杉浦千里(1962-2001)は甲殻類を得意とした博物画家で、円谷プロで
キャラクターデザインを手がけながら、ほぼ独学で博物画を習得しています。
アクリル絵具によって左右対称に超リアルに描き、装飾性にも富んでいます。
シマイセエビ、ニシキエビ、ヤシガニなどの作品も展示されています。

大野麥風(おおのばくふう:1888-1976)は東京生まれで、はじめ洋画を学び、
やがて日本画に転向しています。

大野麥風 「秋晴(もず)」 絹本彩色 個人蔵
大004


関東大震災をきっかけに関西に移住し、その頃から魚を題材にした作品を
多く描くようになります。
魚の観察のため水族館で写生し、潜水艇で海中に潜ったりもしたそうです。

大野麥風の作品の特徴は、実際に泳いでいる時の様子を表していることで、
それまでの博物画と違って背景も描かれています。

大野麥風 「桜鯛游々」 個人蔵
大005

ヒレを使っている様子も分かる、生きた姿として描かれています。

特に1937年から発行された木版画の「大日本魚類画集」は原色木版二百度手摺り
という手間をかけ、1944年まで各回12点、6期に分けて計72点を制作しています。

監修は和田三造、題字は谷崎潤一郎と徳富蘇峰、賛助者には結城素明、村上華岳、
小杉放庵、石井柏亭の名も見える豪華な顔ぶれです。

2階の展示室に下りると、この72点がずらりと並んでいて、まるで水族館の中に
いるようです。

「飛魚」(「大日本魚類画集」より) 1938年1月 版画 姫路市立美術館
大006

背景は日本画風です。

「ハマチ」(「大日本魚類画集」より) 1939年12月 版画 姫路市立美術館
大007

二百度手摺りによって背中の青色や端の黄色の色合いを再現しています。

「イラ」(「大日本魚類画集」より) 1942年8月 版画 姫路市立美術館
大008

色の具合を細かく指示するメモの書き込まれた下刷りも共に
展示されています。

甲殻類や金魚もあり、観て廻るうちに自分たちの身近にはこれだけ多くの
魚がいることを思い出します。

「淡水魚作品集」 紙本彩色 個人蔵
淡水魚を12ヶ月12枚に描き出しています。
2月はワカサギ、4月はシバエビ、6月はドジョウ、8月はオイカワ、10月はフナ、
12月はカワエビです。

日本人と魚の関係の深さを改めて認識する、とても興味深い展覧会です。





【2013/08/02 00:00】 美術館・博物館 | トラックバック(1) | コメント(2) |
「第7回 夏の会展」 銀座 日動画廊
銀座
chariot

銀座の日動画廊では7月31日(水)まで、「第7回 夏の会展」が開かれています。

夏の会は、日動画廊の主催する昭和会展の受賞作家を中心にした企画展です。
今回の出展作家は以下の17名で、約70点が展示されています。

穴畑三千昭、有吉宏朗、伊東賢、今井充俊、鵜飼義丈、小木曽誠、
木津文哉、斎藤将、坂田哲也、陶山充、福田建之、堀晃、百瀬智宏、
山本大貴、山本雄三、吉川龍、渡邊榮一

百瀬智宏 「南の島の夕波」
夏001

出展されている作品はどれもくっきりと明るい夏の景色です。

坂田哲也「ゆれて咲く」
夏002

カマキリやカエルも居て、揺らめくように妖しく咲いています。

小木曽誠「曖昧な地平線」
夏003

逆光の中に人物が浮かび上がり、菊の模様のスカーフが印象的です。

山本大貴さんの「merodies」はセピア調の色合いで、帽子を被った女性、
「Moon flower」は紅い帯の浴衣姿の女性で、絹のようなつややかな
筆触です。

山本雄三さんは鉛筆によるがっちりとした裸婦を描いています。

今回出展の斎藤将さんは、ほのぼのとした童画のような作品を描いています。

斎藤将さんのHPです。

2012年の「夏の会展」の記事です。


【2013/07/31 00:01】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
プロフィール

chariot

Author:chariot
東京のビルの多い街で暮らしています。

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

カテゴリー

ブログ内検索

月別アーカイブ

リンク

このブログをリンクに追加する

RSSフィード


<<前ページ | ホーム | 次ページ>>