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「第39回春季創画展」
日本橋
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日本橋高島屋で3月4日(月)まで開かれている、第39回春季創画展に
行ってきました。
入場は無料です。

創画会は1948年設立の創造美術に始まる、日本画の美術団体です。

池田幹雄 「初夏の富士」 
創001

きっぱりと明快な造形の富士山です。
澄んだ空気が画面を満たしています。

梶岡百江 「ある日」
創003

近くの焚き火と遠くの煙突が対比された画面で、立ち昇る煙とともに
視界が空に広がります。
地平線には小さく家並みが見えます。
梶岡さんの作品はどれも郷愁を感じさせるものがあります。

清野圭一 「自己愛の庭」
創002

とりどりの植物がまとまりのある色調で明るくさらりと描かれています。
タイルの色合いの変化にも面白さがあります。

6階の美術画廊では、会員による小品展も開かれています。
小品はその作家の特徴が凝縮されているので、観ていて楽しいです。


【2013/03/02 00:17】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「琳派から日本画へ―和歌のこころ・絵のこころ―」展 山種美術館
恵比寿
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恵比寿の山種美術館では特別展、「琳派から日本画へ
-和歌のこころ・絵のこころ-」が開かれています。
会期は3月31日(日)までです。
3月3日までの前期と3月5日からの後期で展示替があります。

りん001


平安時代の古筆、江戸時代の琳派作品、近代の日本画を通して、
「和歌」と「装飾」の視点から作品を紹介する展覧会です。

藤原定信 「石山切(貫之集下)」 平安時代・12世紀 重要美術品
りん002

前期展示です。
「石山切」は白河天皇の六十の賀を祝って制作された、「西本願寺本三十六人家集」の
うち、「貫之集下」と「伊勢集」のことです。
西本願寺の所蔵でしたが、昭和4年(1929)に2つの集が分割され、
断簡になった時に付けられた名です。
昔は本願寺が石山(後の大阪城)にあったことにちなんでいます。
料紙には草花や鳥、蝶の文様が描かれ、金銀箔が散らされています。

右側の歌です。

  いたづらによにふるものとたかさごのまつもわれをやともとみるらむ

伝俵屋宗達 「槙楓図」 江戸時代・17世紀
江戸7-19-2010_004

右側に大きく曲がった幹と直立した幹の槙を置き、槙と楓の葉が左上に力強く
伸びていく、躍動感のある画面です。
下に女郎花と桔梗も見えます。

本阿弥光悦 「摺下絵古今集和歌巻」 江戸時代・17世紀 東京国立博物館
場面替があります。
古今集の恋歌39首を書写した巻物で、竹、梅、芍薬、蝶などを料紙に
下摺りしてあります。
裏側には松葉が摺ってあり、巻物を巻いた状態では松葉が見え、開いていくと
まず竹、続いて梅の下摺りが見える仕掛けになっています。
松竹梅を並べた、目出度い趣向です。

尾形光琳 「四季草花図巻」 宝永2年(1705)
りん003

前期展示で、場面替があります。
淡い色彩草花を描き並べています。

酒井抱一 「秋草鶉図」 江戸時代・19世紀 重要美術品
江戸7-19-2010_003

前期展示です。
薄、女郎花、露草、楓の中にウズラが群れています。
薄の葉は細くリズミカルに描かれ、繊細なデザイン感覚に満ちています。
銀で描かれた月も低く置かれ、落着いた風情と品の良い華やかさがあります。
月の黒いのは銀が酸化したのではなく、銀の上に黒を塗ってあるそうです。
ウズラは土佐派のよく描いた画題で、この作品も土佐派に倣った画風です。

下村観山 「老松白藤」 大正10年(1921)
りん006

六曲一双屏風で、金地に大きく枝を伸ばした松とそれに絡みつく藤を
装飾的に描かれています。
松と藤はよく描かれる題材で、夫婦和合を表しています。
今度観て初めて、熊蜂が一匹描かれているのを知りました。

松岡映丘  「河内越」 昭和3年(1928)
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前期展示です。
中村岳陵、荻生天泉、吉村忠夫、松岡映丘、川﨑小虎、尾上柴舟による
伊勢物語の合作の一部です。
男が河内にいる別の女の許に通うのを、女が送り出してから歌を詠んでいます。
 
 風吹けば沖つ白波たつた山夜半にや君がひとりこゆらん

物陰に隠れてそれを聞いた男は愛しく思って、河内に行くのを止めた
というお話です。
竜田山は大和と河内の間にある山で、紅葉の名所です。
楓、萩、女郎花、桔梗の描かれた庭に秋の風が吹いています。

上村松園 「詠哥」 昭和17年(1942)
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菊の模様の着物に鳳凰丸の帯の女性が短冊を手にしています。
秋の歌を考えているのでしょう。
葵づとつぶ髷という公家の女性の髪形をしています。

加山又造 「千羽鶴」 昭和45年(1970) 国立近代美術館
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後期展示です。
六曲一双の左隻で、うねる波間を越え、鶴の群れが満月に照らされて
飛行しています。
華麗な琳派の装飾性を見せた作品です。
同じテーマの陶板壁画が展示室に下りる階段の壁に貼ってあります。

山種美術館のHPです。


山種美術館の次の展覧会は特別展、「百花繚乱―花言葉・花図鑑―」です。
会期は4月6日(土)から6月2日(日)までです。

百001

速水御舟の「名樹散椿」も展示されます。


【2013/02/28 00:02】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「sh 高井史子展」 日本橋高島屋
日本橋
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日本橋高島屋の美術画廊Xでは3月11日(月)まで、「sh 高井史子展」が
開かれています。

高井史子さん(1982~)は神奈川県生まれで、東京藝術大学大学院博士課程を
修了しています。

油彩画で、どの作品も青の濃淡と白だけを使って、幻想的な情景を描いています。
それは枯れ木だったり、雲だったり、飛ぶ鳥だったりして、風景の中に
ふっと浮かび上がっています。

sh
高001

sh2
高002

sh3
高003

sh4
高004


高井さんの言葉によれば、日常のうつろいゆくもの、いつかは消えていくものを
モチーフにして描いているとのことです。
タイトルの「sh」とはshiro(白)とhone(骨)を意味するそうです。
白い骨になったあとも生き続けるものがあるとしたら、それは誰かのなかに残る
記憶であり、それが永遠に残る瞬間を描き出し、その風景を人々と共有するのが
絵を描く動機とのことです。

枯れ木も雲も鳥も消えてしまいますが、その記憶を絵の形に留めれば、
永遠のものになるでしょう。
絵の本質は記憶を永く留めるものであるということを思い出させます。


【2013/02/26 00:01】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(1) |
「吉中裕也展」 日動画廊
銀座
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銀座の日動画廊では「昭和会展受賞記念 吉中裕也展」が開かれています。
会期は2月28日(木)まで、日曜日はお休みです。

吉中裕也さん(1980~)は岡山県出身で、倉敷芸術科学大学卒業、
現在無所属で、2008年に昭和会展日動美術財団賞を受賞しています。

展覧会では静物画を中心に風景画や人物画を含め、新作約30点が
展示されています。

対象を抽象化して捉えようとしているとのことで、どの作品も
形は単純化され、色彩も晒されたように淡く描かれています。

「Still Life (洋梨と絵皿のある静物)」 12M
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3個の洋梨は静かに並び、影を延ばしています。


【2013/02/24 00:02】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「第9回 Catアートフェスタ」 丸善丸の内本店
東京
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丸の内オアゾ内の丸善丸の内本店4階ギャラリーでは、「第9回 Catアートフェスタ」が
開かれています。
会期は2月28日(木)までです。

c001.jpg


2月22日は猫の日ということでの企画です。
22名と2組の猫アーティストがショップを開いて、制作した人形、置物、
絵画、写真、食器、手拭などを会場いっぱいに展示販売しています。

さまざまの個性の表情豊かな猫グッズが集まっていて、見ていて楽しくなります。
お客さんも大勢詰め掛けて、作家と話しをしたり、あれこれと気に入ったグッズを
選んでいました。

小出信久 「玉のりネコ」 ミニチュア木彫
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小澤康麿 「吉兆白招き猫」 陶芸
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あんだんて 「きみといつまでも」 ガラスクラフト
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岡村洋子 「おがみねこ」 陶芸
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【2013/02/23 00:05】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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Author:chariot
東京のビルの多い街で暮らしています。

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