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「室伸一 ガラス展」 日本橋高島屋
日本橋
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日本橋高島屋美術画廊では6月26日(火)まで、「室伸一 ガラス展」が
開かれています。
会期は6月26日(火)までです。

室伸一さん(1949~)は色ガラスを使った工芸品を制作しています。
この展覧会では、置物、皿、ランプ、アクセサリーなどが展示されています。

室さんの作品はガラスの硬質さを感じさせない柔らか味があって、
色彩も明るく透明です。
童話のような、ちょっと地中海風の雰囲気があります。

今年の展覧会では、階段をモチーフにした作品が何点もありました。

「遠い日から遠い日へ続く 山と空の長い長い話」
室001


昨年の室伸一さんの展覧会の記事はこちらです。


【2012/06/21 18:28】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「吉川霊華展 近代にうまれた線の探求者」 国立近代美術館
竹橋
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竹橋の国立近代美術館では、「吉川霊華展 近代にうまれた線の探求者」が
開かれています。
会期は7月29日(日)までです。

吉001


吉川霊華(きっかわれいか)(1875-1929)は繊細で優美な線描を駆使して、
日本や中国の古典に題材を採った作品を描いた日本画家です。
作品やスケッチなど、約100点が展示されています。
チラシなども工夫してあって、作品目録は縦書きです。

吉川霊華は旧幕臣の子として明治8年に東京湯島で生まれています。
幼い頃から、文芸や作画を好み、初め浮世絵や狩野派を学んだりしています。
やがて幕末の復古大和絵の絵師、冷泉為恭の作品に出会って感動し、私淑します。

(参考)
冷泉為恭 「山越阿弥陀図」 文久3(1863)年 重要美術品
仏8-5-2010_002

この作品は出品されていません。
冷泉為恭は典雅で綿密な描きぶりが特徴です。

大正5(1916)年には結城素明、平福百穂、鏑木清方、松岡映丘とともに金鈴社を結成して、
古典絵画の研究に打ち込みます。
この時期から日本や中国の古典文学や伝説に題材を採り、線描美を追求するという
作風が確立します。

ここからは吉川霊華の作品です。

「藐姑射之処子(はこやのしょし)」 大正7(1918)年
吉008

部分
吉013

第3回金鈴社の出展作で、「荘子」の「逍遥遊」編に拠っています。
藐姑射の山に住むという、氷雪のように白い肌の、風を吸い、露を飲んで生きる乙女を
描いています。
遠景の山は中国六朝時代(3~6世紀)の遺物を参考に描き、手前の草木は日光の
植物を写生したものとのことで、いろいろ研究を重ねていることが分かります。

「香具耶姫昇天 竹取物語」 大正9(1920)年
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第3回金鈴社の出展作で、吉川霊華としては色彩の多い作品です。
来迎図の形を借りた構図で、天人たちは奈良時代の衣装を着て、異界の住人である
ことを表しています。

「山水」 大正12-13(1923-24)年頃
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流れる山霧か雲の中に浮かぶ山々です。
奇山、奇岩を描く訳でもなく、穏やかな山水を淡々と気負い無く、そして丁寧に
描いています。

「南極寿星」 大正14(1925)年
吉011
吉012

部分
吉014

南極寿星は寿老人ともいい、道教では長寿をもたらす南極星(カノープス)の
化身とされています。
吉川霊華は紺紙金字経に触発されて、紺紙に金泥で描いた作品を何点も制作しています。
線描の冴えが際立つ作品です。

「離騒」 双幅 大正15(1926)年

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吉007

左部分
吉002

右部分
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楚の詩集、「楚辞」に収められている、屈原の詩、「離騒」に依った作品です。
屈原は諫言が楚王に容れられず、絶望して入水自殺しています。

この年の帝展に出品した作品で、軸物としてはかなり大きく、ほとんど彩色の無い、
白描画です。
「春蚕吐絲描」と名付けた、繊細で精密な描線によって、すがすがしく、張りのある
画面を描き出しています。

吉川霊華の作品の多くは金泥や銀泥などを少し差した程度のあっさりした白描です。

絵巻物風に絵に和歌を散らし書きした作品も多く描いています。
絵と書を組合わせた作品は後の安田靫彦や森田曠平にも見られますが、
吉川霊華の書は絵の中で描線と溶け合っています。

吉川霊華は「正しき伝統の理想は復古であると同時に未来である」と述べており、
奇をてらうようなところはまったくありません。
その作品は清雅という表現がふさわしく、現在ではこのような種類の画家はほとんど
思い浮かびません。

吉川霊華が54歳で亡くなったのは1929年ですが、川端龍子(1885-1966)はこの年に、
従来の室内観賞用の「床の間芸術」ではなく、展覧会での鑑賞にふさわしい、大きな画面の
力強い「会場芸術」を主張して青龍社を結成しています。

吉川霊華の作品の多くは個人の所蔵する掛軸であり、たしかに「床の間芸術」と言えます。
また、題材を古典に採っているため、現代から見ればなじみの薄い感じがするかもしれません。
しかし、逆にこのような気品に満ちた作品は、現在では大変貴重であると言えます。

展覧会のHPです。


美術館の庭にいたセキレイです。
吉0033

美術館の前の代官町通りです。
吉0035

坂を下った左は毎日新聞の入っているパレスサイドビルです。
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近くの神保町に寄って帰りました。
吉0091


【2012/06/21 00:15】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「アンティコカフェ アルアビス アトレ恵比寿店」
恵比寿
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「アンティコカフェ アルアビス アトレ恵比寿店」はアトレ恵比寿の1階にあります。

アビス0042


山種美術館の「福田平八郎と日本画モダン」展に行ったときに寄りました。
「福田平八郎と日本画モダン」展の記事はこちらです。

60席ほどのセルフ式のカフェで、全席禁煙です。
前の道はあまり車が通らないので、テラス席も心地良いです。

アビス0043


イタリアのバールを意識したお店で、メニューにはパニーニもあります。

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エスプレッソ250円はきりっと美味しいです。

アビス0030

カップはd'ANCAPで、小さなチョコレートも付いています。

席の間は狭く、混んでいますが、そのざわめきが楽しくもあり、
ちょっとイタリアンな気分にもなります。

恵比寿駅のビルの中という便利な場所でもあり、一息入れるのに
良いお店です。


【2012/06/20 04:12】 お店 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「紅型 琉球王朝のいろとかたち」展 サントリー美術館
六本木・乃木坂
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六本木のサントリー美術館では沖縄復帰40周年記念、「紅型 琉球王朝のいろとかたち」展が
開かれています。
会期は7月22日(日)までです。
休館日は毎週火曜日で、6月25日までの前期、6月27日から7月9日までの中期、
7月11日からの3回に分けて展示替えされます。

紅007


6月17日には6階ホールで学芸員の方によるスライドトークもあったので、行ってきました。
スライドトークは7月14日(土)にも行われます。

以下はその簡単な内容です。

「紅型(びんがた)は民藝の一種として捉えられがちだが、琉球王朝時代は王族や貴族の
着る高級な衣装で、染物をする紺屋は保護され、士族の資格を持っていた。
庶民は祭事や長寿の祝いなど特別の時だけ、絣の着物などの裏地に小紋を染めた物を
着ることを許されていた。

今回、約180領の衣装を3期に分けて展示するが、その多くは戦前に本土に渡った品。
国宝の10領は琉球国王だった尚家に伝わった品で、明治時代の琉球処分に伴い、
東京に移ったときに渡っている。

紅型についての文献資料は、江戸時代初期の島津氏の琉球侵攻、太平洋戦争の
沖縄戦でほとんど失われ、清からの冊封使の報告書くらいしか残っていない。

清年号の乾隆22(1757)年製の銘の入った紅型の幕が現存している。
清年号の嘉慶7(1802)年の記述には現在と同じ紅型の技法が書かれており、
この頃までには製法が確立していたらしい。

こうぞ紙に柿渋を塗って固めた型紙を使うが、こうぞは沖縄には無いので、
紙は日本からの輸入品。
防染剤に米糊をを使う染色技法は日本と沖縄だけ。

黄色地は王族が着用し、花色地は上級の士族の婦人用、一番多いのは水色、藍色系。
黄色の染料は鉱物の石黄や福木という木の樹脂など。
赤色は朱、ベンガラ、コチニールカイガラムシなど。
青色は琉球藍、ベロ藍など。

沖縄の衣装は帯を使わないので、上から下まで連続した模様を入れることが出来る。
襟も大きいので、折り返して裏地を見せて楽しめる。

模様は中国風の鳳凰や蝙蝠などの吉祥文もあるが、多くは大和風の模様。

沖縄には降らない雪をあしらった雪持笹模様もある。」

雪持笹模様
紅002


以下は前期の展示品です。

「黄色地鳳凰蝙蝠宝尽くし青海立波模様衣裳 (裏)赤平絹地」 
 絹 18-19世紀 那覇市歴史博物館 国宝

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この衣装は鎖大模様といって、型紙の繰り返しがなく、上から下まで違う模様になっている
最も豪華な染め方です。
中国風の鳳凰や蝙蝠などの吉祥文を並べてあり、絵柄も左右対称になっています。
蝙蝠の「蝠」は音が「福」と同じことから中国では吉祥とされています。

「白地流水に菖蒲蝶燕模様衣裳」 苧麻 18-19世紀 那覇市歴史博物館 国宝
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同じ模様が上下2段になっています。
流水、花菖蒲、蝶、燕をあしらった、季節感あふれる鮮やかなデザインです。
燕だけは左右対称にせず、端から端へ飛んでいるのを連続写真にしたかのように
見せるという、面白い工夫をしてます。

「緋色地波頭桜樹模様衣裳」 木綿 19世紀 女子美術大学美術館
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勢いの良い波頭と華やかな桜の組み合わせで、左右対称に染めています。

「白地稲妻に流水桜楓鳥模様衣裳」 木綿 19世紀 松坂屋コレクション
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稲妻は子ども用の模様で、するどいギザギザの間を流水や桜、楓が埋めています。

「薄水色地籬に菊萩桜模様胴衣」 絹(三本絽) 19世紀 沖縄県立博物館・美術館
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籬(まがき)に菊、花、桜をあしらった、大和風のデザインです。

さまざまな色合い、染め方の衣装がずらりと並んでいて、紅型の世界の広さと奥の深さを
教えてくれる展覧会です。


展覧会のHPです。





【2012/06/19 01:08】 美術館・博物館 | トラックバック(1) | コメント(0) |
「季節の生ジュースの店カド」 押上
押上
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「季節の生ジュースの店カド」は地下鉄押上駅から桜橋通りを桜橋方向に
10分ほど行った四つ角にあります。
場所は墨田区向島2-9-9です。

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昭和33年開店のお店で、店内はその当時のまま、年古りた形で残っています。
天井にもテーブルにも花が描かれ、シャンデリアが下がり、壁には浮彫りも
されています。

カ0082

2代目の若い元気の良いマスターによれば、インテリアを設計したのは、
初代であるお父さんの知り合いで志賀直哉の弟の建築家だそうです。

壁には複製画が並んでいます。
左側はアドルフ・ウィリアム・ブグローの「愛しの小鳥」です。

カ0083

この絵は5月27日までニューオータニ美術館で開かれていた、
「ヨーロッパ絵画に見る永遠の女性美」展に展示されていました。
「ヨーロッパ絵画に見る 永遠の女性美」展の記事はこちらです。

こちらはジョン・シンガー・サージェントの「カーネーション、リリー、リリー、ローズ」です。

カ0080


これは誰の絵でしょうか。

カ0077


メニューは生ジュースと自家製くるみパンです。

カ0078


くるみブルーベリーパンのなすモッツァレラサンド400円と活性生ジュース600円です。

カ0087

サンドウィッチはボリュームがあり、モッツァレラチーズがとろりとして美味しいです。

生ジュースはハチミツ・アロエ・セロリ・パセリ・グリーンアスパラ・レモン・リンゴが
入っています。
少しセロリの味があり、飲みやすい味です。

以前の向島には料亭が100軒ほどもあり、こちらのお店も料亭への行き帰りに
よく利用され、午前5時まで営業していたこともあったそうです。
今では料亭も15,6軒に減ってしまったとのことです。

他にも東京スカイツリーのこと、昔と今の近所の様子など、あれこれ伺いました。
地元でないと分からない面白い話も多いようです。

桜橋通りで、左は都立本所高等学校、右は区立墨田中学校です。
以前は道幅がもっと狭く、生徒たちであふれていたそうです。

カ0100


向島側から見た東京スカイツリーです。

カ0102


【2012/06/18 04:00】 お店 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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東京のビルの多い街で暮らしています。

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