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「SIMONDOLL 四谷シモン展」 そごう美術館
横浜
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横浜のそごう美術館では、「SIMONDOLL 四谷シモン展」が開かれています。
会期は7月6日(日)までです。

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人形作家の四谷シモンさん(1944~)が70歳になるのを記念して、1960年代から
2014年までに制作した球体関節人形46体が展示されていて、シモンさんの
人形づくりの足跡をたどることが出来ます。
7月5日(土)午後2時からは四谷シモンさんのギャラリートークも行われます。

10歳の時から人形を作り始め、1965年にシュルレアリストのハンス・ベルメールの
球体関節人形の写真を見て衝撃を受け、以後独学で球体関節人形の制作を続けています。

「機械仕掛の少女1」 1979/83年 なるせ美術館
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シモンさんの設立した人形学校エコール・ド・シモンの生徒だった荒木博志さんとの
共同制作です。
ロボットとしての人形がイメージされます。

「解剖学の少年(部分)」 1983年 東京国立近代美術館
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こちらは人間のコピーとしての人形です。

「木枠で出来た少女(部分)」 1981/83年 個人蔵
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未完成で不完全な状態の人形です。
では、完全な人形とはどんな人形なのかなと考えさせられます。

「少女の人形(部分)」 1993年 個人蔵
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フランス人形のような人形で、鼻は短く高く、真紅の唇が強い印象を与えます。

ドリームドール(部分)」 2014年 作家蔵
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展示されている中で一番新しい作品です。
ふっと夢見がちな表情をしています。

「天使―渋沢龍彦に捧ぐ」 1988年 個人蔵
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良き理解者で心の支えであった渋沢龍彦が1987年に亡くなり、シモンさんは
大きな打撃を受けます。
そこで東方キリスト教に出会い、やがて天使やキリストの像をつくります。
この天使像はほぼ等身大の作品で、東方キリスト教よりカトリックに近いように思えます。

「キリエ エレイソン」 1995年 個人蔵
「キリエ エレイソン」 1996年 画廊喫茶ユトリロ
「キリエ エレイソン」 1997年 公益財団法人鎌田共済会
 
キリストの頭部が3体展示されています。
どれもやせこけて、苦悩に満ちた表情をしています。
「キリエ エレイソン」とは「主よ、憐れみたまえ」という意味で、東方教会、西方教会ともに
唱えられている言葉です。

シモンさんは聖なるものの対極として俗なるものを考えるようになります。
その最たるものとして自分自身に目を向け、人という生き物はこんなにも自分自身から
逃れられない自己愛の強い存在であることに気付いたということです。
人形つくりは、「人形は自分で、自分は人形という、自己愛と人形愛の重ね合わせ」と
位置付けて、自らの人形をつくり続けているそうです。

四谷シモンさんの人形を通じて、人形とはいったい何だろうかと考えるきっかけになる
展覧会です。

展覧会のHPです。


【2014/06/24 20:13】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「モジョ コーヒー(Mojo Coffee)」 神楽坂
神楽坂
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「モジョ コーヒー(Mojo Coffee)」は神楽坂の赤城神社の裏手にあります。
場所は新宿区赤城元町4-11です。

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急な下り坂の途中にある古い建物に入っていて、地下は焙煎所になっています。
2012年にオープンしたお店で、ニュージーランドのカフェの日本1号店です。

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簡素なつくりの店内は全席禁煙で20席近く、料金は前払いです。

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壁にはグリーンや黒ののカップが掛け並べてあります。

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人気メニューのフラットホワイト400円です。

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オーストラリアやニュージーランドにあるメニューとのことで、エスプレッソに
スチームミルクを注いだものです。
ミルクは少な目とのことで、エスプレッソの味が生きています。

エスプレッソ350円も深味のある味です。

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コーヒーがとても美味しく、気楽な雰囲気で居心地の良いお店です。

お店のHPです。


近くの赤城神社です。

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赤城神社のある台地からの夕暮れの街を眺めます。

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【2014/06/23 23:29】 お店 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「JIZAI 満田晴穂 自在置物展」 日本橋三越本店 2014/6 
三越前
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日本橋三越本店美術工芸サロンでは6月24日(火)まで、
「JIZAI 満田晴穂 自在置物展」が開かれています。

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満田晴穂(みつたはるお)さん(1980~)は米子出身の彫金家で、
東京藝術大学美術研究科修士課程彫金研究室を修了した後、
自在置物を制作しています。

自在置物とは、金属の小さな部品をつなぎ合わせて、実物と同じように形を
変えることの出来る精巧な置物です。
元々は甲冑師の明珍(みょうちん)家の技術により制作されたものということです。

鍬形、蟷螂、蜻蛉、蝶など昆虫などの作品が多く、蝦と蟹も1匹ずつ居ます。

写真は「自在腹広蟷螂」で、銅、青銅、真鍮製です。
こうして大きな写真で観ると、実に精巧に作られていることが分かります。
今にも動き出して斧を振り上げそうです。

2012年に同じ日本橋三越本店で開かれた「JIZAI 満田晴穂 自在置物展」の記事です。


【2014/06/22 20:24】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(2) |
洋食店「アシエット」 汐留
新橋・汐留
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「アシエット」は汐留シティセンターの地下1階にあります。
場所は港区東新橋1-5-2です。

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創業が大正12年(1923)の神戸の老舗洋食店、「伊藤グリル」が
2013年の6月に東京にオープンしたお店です。
隣のパナソニック汐留ミュージアムに行ったときに寄りました。

店内はすっきりとして、落着いた雰囲気です。

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オムライスセット1000円はデミグラソースとケチャップの2種類があるので、
ケチャップにしました。

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酸味の感じられるケチャップはたっぷりあります。

サラダとスープが付きます。

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こちらはシーフードカレーセット980円です。

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ほど良い辛さのおだやかな味です。

懐かしい洋食といった感じで、気軽に利用できるお店です。、


【2014/06/21 23:28】 お店 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「徒然草 美術で楽しむ古典文学」展 サントリー美術館
六本木・乃木坂
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六本木のサントリー美術館では、「徒然草 美術で楽しむ古典文学」展が
開かれています。
会期は7月21日(月・祝)まで、休館日は火曜日です。
会期中、一部展示替えがあります。

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兼好法師は鎌倉時代から南北朝時代にかけての歌人、随筆家です。
「徒然草」の作者として有名ですが、「徒然草」が知られるようになったのは
没後約100年経った室町時代で、江戸時代になって広く読まれるようになったそうです。

展覧会では「徒然草」の有名な章段を描いた屏風や絵巻などが展示されています。
また、ほとんどの章段を描いてある「徒然草絵巻」全20巻を制作した海北友雪の
紹介もされています。

奈良絵本 「徒然草」(部分) 江戸時代 17世紀 富美文庫
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序段、「つれづれなるままに日ぐらし硯に向かひて」の場面で、草庵の中で兼好法師が
よしなしごとを書き付けています。
奈良絵本は室町時代から江戸時代初期にかけて制作された彩色絵本です。

「兼好法師図」 尾形乾山 江戸時代 17世紀後半~18世紀前半 個人蔵
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何だか野性味のある兼好法師です。
尾形乾山は兼好が庵を結んでいた双ヶ岡に住んだことがあります。

「徒然草図屏風」 六曲一双(右隻) 江戸時代 17世紀 米沢市上杉博物館
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「徒然草」の代表的な章段を描き込んだ屏風です。

序段
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第11段 囲いをしたみかんの木を眺める兼好
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第53段 鼎をかぶっておどる法師
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「徒然草・御室法師図」 英一蝶 江戸時代 17世紀後半 個人蔵
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6月30日までの展示です。
第53段、仁和寺の法師が宴会の座興にふざけて鼎(かなえ)をかぶったら、
抜けなくなったというお話です。
すっぽり鼎をかぶった羽織姿が体を支えてもらいながら、医師に脈を診てもらっていて、
横では小僧さんが薬研で薬を作っています。
医師には「かかることは文にも見えず、伝へたる教へもなし」と、匙を投げられ、
結局皆で力任せに鼎を引き抜いて、命は助かっています。

「徒然草絵巻」第1巻 序段(部分) 海北友雪 
江戸時代 17世紀後半 サントリー美術館

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「徒然草絵巻」は243段のほとんどを20巻にまとめた絵巻で、詞書とおだやかな筆遣いの
挿絵によって構成されています。

第4巻 第41段(部分)
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賀茂の競馬の場面で、木に登って見物していた法師が居眠りをして木から落ちそうに
なっています。
それを見て人々が笑っているので、兼好は「われわれも明日がどうなるかは分からない
というのにそれに気付かず競馬を見て喜んでいるのは、あの法師と同じことだ」と語ると、
皆がその通りだと感心して、見物しやすい場所を空けてくれたという話です。
結局、兼好も競馬見物を楽しんでいる訳ですが、無常観の強かった時代の雰囲気を
表しています。

第8巻 第89段(部分)
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ある法師が夜道を帰るとき、猫又という化け物が出ると聞いていたので用心していたら、
本当に現れて法師に襲い掛かってきます。
驚き慌てて小川に落ちて、「助けよや、猫またよやよや」と叫び、近所の人が助けに来ます。
ところが、猫又と思ったのは、法師の飼い犬が主人が帰ってきたので飛び付いたのでした。
「よやよや」の言葉に法師の慌てようが表れています。

第9巻 第109段(部分)
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高名の木登りと呼ばれた男が、人を指示して枝を伐らせているとき、高い所にいる時は
何も言わず、低い所に降りてくると、「あやまちすな。心して降りよ」と注意します。
聞いていた人が、なぜ低い所になってから注意するのかと聞くと男は、「高い所では本人も
落ちるのを恐れているので声はかけません。恐れる落ちてしまうのは安心するほど
低くなってからなのです」と答えています。

この話や、初心者は二の矢を持って的に向かうなという話(第92段)、双六の名人の、
「勝たんと打つべからず。負けじと打つべきなり」との言葉(第110段)など、今も通じる
教訓が含まれているのも「徒然草」の魅力です。
このような、専門家への敬意というのは日本人の特徴と言えそうです。

第137段も展示されています。
「花は盛りに月は隈なきをのみ見るものかは」で始まる有名な章段です。
兼好の嗜好がよく表れていて、改めて読んでみるとうなずけるところが多くあります。
賀茂の祭りの行列が通り過ぎて行き、桟敷の畳なども片付けられて元の大路に戻っていく
様子に風情を感じると述べているところなど、深い共感を覚えます。

第20巻 第243段(部分)
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最後の段で、会場の最後に展示されています。
数え年8歳の頃の兼好が父に、仏は誰に教えられて仏になったのか、最初に教えた仏は
どんな仏なのか問い続けて、とうとう父は答えられなくなったという話です。
父親の袖を掴んで答えを迫っている幼い兼好が描かれています。
ちょっとした自慢話と懐旧の心が混じり合った、最終段にふさわしい微笑ましいお話です。


「徒然草絵巻」を描いた海北友雪(1598-1677)の作品も何点か展示されています。

海北友雪は海北友松(1533-1615)の子で、明智光秀の重臣で友松と交流のあった斎藤利三が
磔刑にされたとき、その遺骸を友松が丁重に葬ったことから、利三の子である春日局は友雪を
庇護しています。

「一の谷合戦図屏風」 六曲一双(右隻) 海北友雪 
 江戸時代 17世紀 埼玉県立歴史と民俗の博物館

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扇面画に見えますが、実際は大きな屏風です。
平家物語の一場面で、沖の船に逃げようとする平敦盛を熊谷直実が扇をかざして
呼び戻しているところです。
左隻は逆に金地に紺色の扇面になっていて、萌黄縅の鎧を着け、連銭葦毛の馬に乗った
敦盛が海の中で振り向いています。


絵巻を読み進めていくと、こんな話があった、これは覚えていないなど、いろいろなことが
思い浮かびます。
改めて徒然草をゆっくり読み返してみたくなりました。

展覧会のHPです。


サントリー美術館の次回の展覧会は、「ボヘミアングラス 耀きの静と動」展です。
会期は8月2日(土)から9月28日(日)までです。

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【2014/06/20 20:50】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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東京のビルの多い街で暮らしています。

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