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「黒井健 絵本原画の世界~物語との出会い~」展 松屋銀座
銀座
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松屋銀座では、画業40年記念、「黒井健 絵本原画の世界~物語との出会い~」展が
3月26日(月)まで開かれています。
入場料は大人1000円です。

黒井001


黒井健さん(1947~)は新潟市生まれの絵本作家、イラストレーターで、色鉛筆や
クレパスを使った柔らかな色彩の作品を描いています。
今まで制作された絵本、画集は200冊以上あり、特に新美南吉の「ごんぎつね」
「手ぶくろを買いに」などの作品で知られています。

展覧会では約150点の原画が展示されています。

「ごんぎつね」 作:新美南吉 1986年
黒井006

黒井健さんが自分の作風を確立した作品です。
ふわりとした上品で静かな色彩によって、新美南吉の世界を描き出しています。

「手ぶくろを買いに」 作:新美南吉  1988年
「ごんぎつね」で自信を得て、2年後に制作した作品で、黒井さんの代表作です。

黒井007

枯野の中で狐の親子は淡く輝いています。


黒井002

戸口から漏れる光が雪道に長く延びています。
お話の山になる場面を余韻のある情景で表しています。
「手ぶくろを買いに」は昭和8年頃に書かれているので、町のお店を描くために
戦前の建物が残っている神保町を取材したそうです。

新美南吉自筆の「ごんぎつね」の草稿や「手ぶくろを買いに」の原稿も展示され、
大滝秀治さんのナレーションの「ごんぎつね」も上映されています。

「ころわんはおにいちゃん」 作:間所ひさこ 1986年
黒井004

1985年に始まった絵本「ころわん」シリーズの第2巻です。
ちょっともっさりした子犬のころわんのお話です。

「リリアン」 作:山田太一 2006年
黒井003

山田太一さんの生まれた浅草六区を背景にした幻想的な物語です。

「ふる里へ」 2006年
黒井005

新潟中越地震の後に故郷の新潟県を訪れて描いた作品です。
同じ新潟県出身の星野知子さんの文も添えられています。

他に、あまんきみこ作「おかあさんの目」(1988)、みなみらんぼう作「月から来たうさぎ」
(1993)、杉みき子作「月夜のバス」(2002)、新井満作「この街で」(2006)、
深山さくら作「かかしのじいさん」(2009)など、いろいろの原画が展示されています。
自作の絵本「12月24日」(1994)などもあります。

テーブルにはその絵本が置いてあって自由に読むことが出来ます。
手に取って読み出すと、どんどん引き込まれて、時間の経つのを忘れてしまいそうです。

黒井健さんは、「すぐれた文章の持つ感性に感動して、その何か深い部分と対話しながら
絵を描いていることは私にとって心震える時」と述べています。
逆に黒井さんの絵によって、作品は品格のある上質なものになっています。

会場には娘さんでフェルトアーティストの凪さんの作った、可愛いころわんや
サンタクロースなども展示されています。
また、20日(火)までは原画とフェルト作品の特別販売も行われます。

山梨県の清里にある、黒井健さんの作品を展示するギャラリー、
「黒井健絵本ハウス」のHPです。



【2012/03/18 04:17】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「cafe HINATA-YA(ヒナタ屋)」 お茶の水
神保町・小川町
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「cafe HINATA-YA(ヒナタ屋)」はお茶の水の明大通りを下った、富士見坂との間の
古い三角ビルの4階にあります。
場所は千代田区神田小川町3-10です。

地下にはロシア料理の「サラファン」があります。

ヒ0025


向かいは明治大学の紫紺館です。

ヒ0026


階段でも上がれますが、手動エレベーターという、今ではほとんど見られなくなった
エレベーターが健在です。
ボタンの表示ではお店は3階になっていて、ドアは自分でヨイショと力を入れて開けます。
ゴトンゴトンという音を立てながらゆっくり上っていきます。

建物は古いですがお店は新しく、2007年の開店で、20席ほど、ランチタイムは禁煙です。
店内は三角形で、2面が窓でとても明るく、明大通りを見下ろすことが出来ます。
土曜日の3時頃に行きましたが、ほぼ満員でした。
大きな楽器ケースを横に置いた人がいたり、医療関係で働いている人らしい会話も
交わされていて、いかにもお茶の水らしい雰囲気です。

ヒ0009

ヒ0002

ヒ0004

評判のカレーを注文しました。

ヒ0015

ヒ0019

チキンカレー800円とコーヒー450円がセットで100円引きになって1150円です。
ババダム(レンズ豆の粉で作った煎餅)も付いています。
スパイスの効いたさわやかな辛口で、よく煮込んだチキンも美味しいです。

明治大学の校舎が見えます。

ヒ0007


司馬遼太郎の「街道をゆく 本所深川散歩、神田界隈」には明治大学が明治法律学校、
中央大学が英吉利法律学校だったころの情景が書かれています。
神田という場所柄、角帯を締めた商店主の学生が多く、先生も「旦那」と呼びかけていた
そうです。
そんなことを思い出しながら、駿河台の上の雲を眺めていました。


 


【2012/03/17 00:51】 お店 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「ユベール・ロベール-時間の庭-」展 国立西洋美術館
上野
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上野の国立西洋美術館では、「ユベール・ロベール-時間の庭-」展が開かれています。
会期は年5月20日(日)までです。

ロ001


フランスの風景画家ユベール・ロベール(1733-1808)は、荒廃した古代神殿や
モニュメントのある風景を描いて、「廃墟のロベール」と呼ばれました。
また、「国王の庭園デザイナー」の称号を持つ、風景式庭園のデザイナーでもありました。

展覧会ではロベールの作品を中心に、影響を与えたクロード・ロラン、ジョヴァンニ・
パオロ・パニーニらの作品を含め、素描・油彩画・版画など約160点が展示されています。

クロード・ロラン 「笛を吹く人物のいる牧歌的な風景」 
 1635-39年 静岡県立美術館

ロ007

古代の遺跡のある夕暮れの景色に人物を交えた、ロマンチックな風景画です。
ローマのティボリにあるシビラ神殿が描かれています。

ユベール・ロベールはパリ生まれで、1754年に主人のスタンヴィル侯爵のお供で
ローマに赴き、そこで11年間絵画の修業を重ねています。
この頃はポンペイ遺跡の発掘が行われるなどして、ヨーロッパでは古代ブームが
起きていました。

「セプティミウス・セウェルス門のヴァリエーション」 1756年 ヴァランス美術館
ロ002

ローマ滞在初期の作品ですが、実際には見えないガイウス・ケスティウスのピラミッドを
描き入れるなど、後の想像を働かせた画風が現れています。

「パラティヌスの丘の素描家たち」 1761-62年 ヴァランス美術館
ロ003

展示されている、ヴァランス美術館所蔵のサンギーヌ(赤チョーク)による素描83点の
1つです。
ロベールはローマではよくフラゴナールと一緒にスケッチして回っています。

「古代遺物の発見者たち」 1765年
ロ10

コロッセウムの廃墟がモティーフですが、そこからは見えないガイウス・ケスティウスの
ピラミッドや、別の場所にあった蛮族の像などを描き入れて、古代的な雰囲気を作って
います。

ロベールは1765年にフランスに戻り、翌年には王立アカデミーに入会しています。
1780年代にはルーヴル宮殿内にアトリエと住居を与えられ、王室の絵画コレクションの
管理にも当たっています。

「廃墟の中の水飲み場」 1774年  ヴァランス美術館
ロ008

ローマ滞在時を思い出して描いています。
古代遺跡と現在の生活が同居しているローマの光景を見ていたロベールは、
よく古代の遺跡と現在の人物を一緒に描いています。

「ティヴォリの滝」 1776年 プティ・パレ、パリ市立美術館
ロ004

左上にシビラ神殿が見えますが、実際のティヴォリの景色とは異なり、素材を
自由に組み合わせています。

「モンテ・カヴァッロの巨像と大聖堂の見える空想のローマ景観」 
 1786年 国立西洋美術館
ロ005

ロ13

高さ161cmの大きな作品で、ローマの別々の場所にある建築やモニュメントを
並べています。
左にコンセルヴァトーリ宮、右にクイリナーレ広場の巨像、奥にはパンテオンと
聖ピエトロ大聖堂です。
像の足元では母子が見上げたり、花売りが商売に励んだり、男が休んでいたりします。
ロベールは母子の姿を好んで描いています。

「マルクス・アウレリウス騎馬像、トラヤヌス記念柱、神殿の見える
 空想のローマ景観」 1786年 国立西洋美術館

ロ006

ロ12

こちらはトラヤヌス帝記念柱、マルクス・アウレリウス帝騎馬像、オベリスク、
古代ローマ神殿などを組み合わせています。
母子を乗せた馬に水を飲ませる男、兵士、鍋を火にかけている男は現在の人びとの
生活を表していますが、古代の衣装を着た男も見えます。
吼えている犬や炊事の煙は今を実感させ、朽ちた古代神殿の壮麗さとの対比を
際立たせています。

2つの作品は対になっていて、ロシアの注文で描かれたものらしく、現在は国立西洋
美術館の所蔵で、普段は常設展示されています。
私は西洋美術館に行く度に、このノスタルジーにあふれた情景を眺めるのを楽しみに
していました。

「アルカディアの牧人たち」 1789年  ヴァランス美術館
ロ11

ニコラ・プッサンの代表作、「アルカディアの牧人たち」に倣っていますが、ティボリの滝を
遠景に置いて、風景画のように描いています。
石棺にはARCADIAの文字と一緒に、「ROBERT(ロベール) 1789」とも書かれています。
遠景や水の青色に深みがあり、牧人の衣服の赤との対照の際立つ作品です。

ロベールは哲学者のジャン・ジャック・ルソーの石棺のデザインも行なっています。
石棺はパリのパンテオンに安置されています。

「ヴェルサイユのアポロンの水浴の木立」 1803年 カルナヴァレ美術館
ロ009

ロベールは宮廷の庭園デザイナーとしても活躍していて、従来の幾何学式庭園ではなく、
当時流行の、自然を取り入れたイギリス式庭園を設計しています。

ルイ16世の命令によるヴェルサイユ宮殿の庭園改造では、人工の洞窟にアポロンと
ニンフの彫像を置いて、古代的な情景を作り出しています。
この作品は、自らがデザインした木立と洞窟を後に描いたものです。

順調な画家生活を送っていたロベールですが、1789年に始まったフランス革命で
状況は一変します。
1793年から94年までは投獄までされています。
獄中で、生活の資を得るためにお皿に描いた絵も展示されています。

その後、画家として復帰した後、1808年に亡くなっています。

私は「空想のローマ景観」をいつも観ていて、ユベール・ロベールとはどんな画家か
知りたかっただけに、とても満足できる展覧会でした。

展覧会のHPです。


【2012/03/16 01:14】 美術館・博物館 | トラックバック(2) | コメント(0) |
「ON PAPER 2012」展 日本橋 西村画廊
日本橋
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日本橋の西村画廊では、「ON PAPER 2012」展が開かれています。
会期は4月7日(土)までです。
場所は中央区日本橋2-10-8で、日月祝はお休みです。

以前から西村画廊で紹介している作家のドローイングの展示で、海外作家は
アントニオ・セギ、ジェレミー・ムーン、デイヴィッド・ホックニー、バリー・フラナガン、
ボイル・ファミリー、ポール・デイビス、ルシアン・フロイドです。

国内作家は押江千衣子、小林孝亘、指田菜穂子、曽谷朝絵、舟越桂、町田久美、
三沢厚彦です。

舟越桂 『DR1117(「深い森」のためのドローイング)』 2011年
舟越001

舟越桂さんは彫刻家ですが、ドローイングのタッチは力強く、冷たく深い青色が
印象的です。

指田菜穂子 「日本文学大全集 明治20年の男」 2011年
明治20年から発表された二葉亭四迷の「浮雲」に登場する本田昇を中心に、
同年に死去した島津久光の肖像、博愛社から名称変更した日本赤十字社の
マークなどが描き込まれています。
金時計を手にした本田昇は、生活力はあるが人格に深みを感じない顔をしていて、
明治の騒がしい一面を見せています。

指田菜穂子 「日本文学大全集 明治28年の女」 2011年
明治28年から発表された樋口一葉の「たけくらべ」の美登利を中心に、日清戦争の
写真、李鴻章や閔妃の肖像などが描き込まれています。

指田菜穂子さんの作品にはいろいろな情報が描いてあって、それを読み解く
面白さがあります。


2010年に西村画廊で開かれた、国内作家の作品を展示した
「SEPTEMBER 2010」展の記事
です。


【2012/03/15 22:58】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「カフェアンドバー スチームロコモティブ」 有楽町
有楽町
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「カフェアンドバー スチームロコモティブ」は有楽町の新有楽町ビルの1階にあります。
場所は千代田区有楽町1-12-1です。

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2011年の7月に開店したばかりで、スチームロコモティブ(蒸気機関車)の名前の通り、
鉄道カフェという面白い形態のお店です。

30席ほどで全席禁煙、お店の真中には巨大な鉄道ジオラマが設けてあります。
子供連れのお客さんも多く、皆さん盛んに写真を撮っています。
店員さんは鉄道員兼務で、模型列車の具合を確かめ、レールに乗せて走らせています。

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いろいろな鉄道グッズも売られています。
当然、SUICAも使えます。

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動物園の横には東京タワーがあります。

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明治風の建物の前では盆踊り大会が開かれています。

ス0054


メニューには新幹線のケーキもあります。

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ス0059


コーヒー450円です。

ス0062

軽い苦味があって飲みやすい味です。
コースターには古風なデザインのお店のロゴが入っています。

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私も子供の頃、よく鉄道模型で遊んでいたことを思い出します。
走る列車や喜ぶ子供たちを見ているだけで、鉄道ファンでなくても楽しくなるお店です。


【2012/03/15 04:16】 お店 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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Author:chariot
東京のビルの多い街で暮らしています。

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