日比谷 有楽町
出光美術館では9月6日から10月26日まで、所蔵品による、「近代日本の巨匠たち」
というテーマの展覧会が開かれています。
佐伯祐三の作品も一点展示されています。
1926年作の「踏切」です。
佐伯は1924年にパリに渡航し、健康を害して26年に一旦帰国した後、
27年に再度渡航し、28年にそのまま客死しています。
「踏切」は一時帰国した時に描いたものです。
手前に踏切と番小屋と木造の建物、、奥には鉄道の土手が横切り、
踏切を渡った道は土手をくぐっています。
空は重苦しく曇り、鉄塔や電柱がとげとげしく立ってる、寒々とした風景です。
佐伯の最初の渡航時にヴラマンクを訪ね、自作を見せたところ、
「このアカデミック!」と一喝された話は有名です。
佐伯がそれまで日本で学んできた洋画は、古典的で独創性に欠ける、
すでに時代遅れになりかかっていた代物だった訳です。
その後、何度もヴラマンクを訪れ、作風も影響を受けたようです。
たしかに、この絵にはヴラマンクと同じく、つかみ掛かるような迫力と
暗い緊張感があります。
佐伯は一時国した日本でも絵を描いていますが、自分がパリで得た作風と
日本の風景が合わないことに苦しんだといいます。
たしかに、当時の爛熟したパリと、仮普請のような発展途上の東京では
景色や味わいが違いすぎたでしょう。
そうではありますが、「踏切」は構図も面白く、関東大震災と世界大恐慌の
間という時代の雰囲気、佐伯自身の不安、焦燥が表われていて、
興味深い絵だと思います。
その4で小杉放菴について書いてみます。
chariot
出光美術館では9月6日から10月26日まで、所蔵品による、「近代日本の巨匠たち」
というテーマの展覧会が開かれています。
佐伯祐三の作品も一点展示されています。
1926年作の「踏切」です。
佐伯は1924年にパリに渡航し、健康を害して26年に一旦帰国した後、
27年に再度渡航し、28年にそのまま客死しています。
「踏切」は一時帰国した時に描いたものです。
手前に踏切と番小屋と木造の建物、、奥には鉄道の土手が横切り、
踏切を渡った道は土手をくぐっています。
空は重苦しく曇り、鉄塔や電柱がとげとげしく立ってる、寒々とした風景です。
佐伯の最初の渡航時にヴラマンクを訪ね、自作を見せたところ、
「このアカデミック!」と一喝された話は有名です。
佐伯がそれまで日本で学んできた洋画は、古典的で独創性に欠ける、
すでに時代遅れになりかかっていた代物だった訳です。
その後、何度もヴラマンクを訪れ、作風も影響を受けたようです。
たしかに、この絵にはヴラマンクと同じく、つかみ掛かるような迫力と
暗い緊張感があります。
佐伯は一時国した日本でも絵を描いていますが、自分がパリで得た作風と
日本の風景が合わないことに苦しんだといいます。
たしかに、当時の爛熟したパリと、仮普請のような発展途上の東京では
景色や味わいが違いすぎたでしょう。
そうではありますが、「踏切」は構図も面白く、関東大震災と世界大恐慌の
間という時代の雰囲気、佐伯自身の不安、焦燥が表われていて、
興味深い絵だと思います。
その4で小杉放菴について書いてみます。
上野
JR上野駅のアトレ1階にブラッスリー・レカン・キャフェスペースがあります。
上野駅正面玄関口から入って、右側の奥まった所です。

紅いレカン色の壁が見えます。


「ブラッスリー・レカン」は有名な銀座のフランス料理の「レカン」が
上野アトレに出した姉妹店です。
「キャフェスペース」はその「ブラッスリー・レカン」の入口横にある、
ごく小さなカフェです。
「レカン」の姪というわけで、フランス語だとnièce(何と発音するのでしょうか)
らしいです。
シックな店内装飾です。

年中無休で11:30から23:00まで開いています。
シート席は数人分しかなく、他は背の高いスツールです。
クロックムッシュとコーヒーセット700円です。


コーヒーはフレンチです。
チーズがとろりとしていて、とても美味しいです。
ピクルスも付いています。
のんびりする所ではなく、軽く食べたり、一休みするのに適当なお店です。
chariot
JR上野駅のアトレ1階にブラッスリー・レカン・キャフェスペースがあります。
上野駅正面玄関口から入って、右側の奥まった所です。

紅いレカン色の壁が見えます。


「ブラッスリー・レカン」は有名な銀座のフランス料理の「レカン」が
上野アトレに出した姉妹店です。
「キャフェスペース」はその「ブラッスリー・レカン」の入口横にある、
ごく小さなカフェです。
「レカン」の姪というわけで、フランス語だとnièce(何と発音するのでしょうか)
らしいです。
シックな店内装飾です。

年中無休で11:30から23:00まで開いています。
シート席は数人分しかなく、他は背の高いスツールです。
クロックムッシュとコーヒーセット700円です。


コーヒーはフレンチです。
チーズがとろりとしていて、とても美味しいです。
ピクルスも付いています。
のんびりする所ではなく、軽く食べたり、一休みするのに適当なお店です。
日比谷 有楽町
出光美術館では9月6日から10月26日まで、所蔵品による、「近代日本の巨匠たち」
というテーマの展覧会が開かれています。
出光美術館は陶芸家の板谷波山(1872〜1963)の作品を多く所蔵しているので、
今回も何点か展示されています。
板谷波山は長く東京の田端で製作をしていた人で、号の波山(はざん)は
故郷茨城県の筑波山に由来しています。
田端の台地からなら日々、筑波山を眺めることが出来たことでしょう。
板谷波山は工芸家として最初の文化勲章の受章者で、葆光釉(ほこうゆう)
といわれる技法で有名です。
薄いヴェールのような釉薬を掛けた、端正で優美な作品は、まるで光が
作品の中に閉じ込められているようで、ガラス工芸ではないのかと思わせます。
そして、絵柄はとても大胆で、しかも細密です。
最後にはかまどの火に任せるしかない陶磁器でこのような完璧な作品を
造り上げる技には驚くばかりです。
完全主義者の板谷波山は器作りは専門のろくろ師を使っていたそうです。
焼き上がった作品に少しでも瑕があると容赦なく毀してしまい、親交のあった
出光佐三は無理を言って、幾つかを毀されないうちに引き取ったとのことです。
美術館に所蔵されている作品の内の何点かは、こうしてサルベージされた
物かもしれません。
私は備前焼や常滑焼のような火の技が見える焼物が好きで、曜変天目や
木の葉天目のような偶然のした仕事を面白いと思うので、陶磁器に
玉(ぎょく)の完璧さを追求する板谷波山の気迫には圧倒されます。
その3で佐伯祐三について書いてみます。
chariot
出光美術館では9月6日から10月26日まで、所蔵品による、「近代日本の巨匠たち」
というテーマの展覧会が開かれています。
出光美術館は陶芸家の板谷波山(1872〜1963)の作品を多く所蔵しているので、
今回も何点か展示されています。
板谷波山は長く東京の田端で製作をしていた人で、号の波山(はざん)は
故郷茨城県の筑波山に由来しています。
田端の台地からなら日々、筑波山を眺めることが出来たことでしょう。
板谷波山は工芸家として最初の文化勲章の受章者で、葆光釉(ほこうゆう)
といわれる技法で有名です。
薄いヴェールのような釉薬を掛けた、端正で優美な作品は、まるで光が
作品の中に閉じ込められているようで、ガラス工芸ではないのかと思わせます。
そして、絵柄はとても大胆で、しかも細密です。
最後にはかまどの火に任せるしかない陶磁器でこのような完璧な作品を
造り上げる技には驚くばかりです。
完全主義者の板谷波山は器作りは専門のろくろ師を使っていたそうです。
焼き上がった作品に少しでも瑕があると容赦なく毀してしまい、親交のあった
出光佐三は無理を言って、幾つかを毀されないうちに引き取ったとのことです。
美術館に所蔵されている作品の内の何点かは、こうしてサルベージされた
物かもしれません。
私は備前焼や常滑焼のような火の技が見える焼物が好きで、曜変天目や
木の葉天目のような偶然のした仕事を面白いと思うので、陶磁器に
玉(ぎょく)の完璧さを追求する板谷波山の気迫には圧倒されます。
その3で佐伯祐三について書いてみます。
日比谷 有楽町
日比谷の出光美術館に行ってきました。
こちらは出光興産の創業者である出光佐三のコレクションを展示するための美術館で、
地下鉄日比谷駅、JR有楽町駅近くの帝劇ビルの9階です。

谷口吉郎の設計した館内は数奇屋風で、お茶室も作ってあります。
ロビーのソファーに座って、皇居の景色を眺めながら、セルフサービスの
お茶を飲むことも出来ます。


9月6日から10月26日まで、所蔵品による、「近代日本の巨匠たち」というテーマの
展覧会が開かれています。
期間中、学芸員による解説のある日が数日設けられています。
解説の日程は9月25日(木)、10月9日(木)、23日(木)の午前10時30分からと
9月26日(金)、10月10日(金)、24日(金)の午後6時からです。
上村松園(1875〜1949)の「灯(ともしび)」が展示されていました。
初公開とのことです。
1937年の作品で、江戸時代の女性が手燭を持って、
右の袖で風を防いでいる図です。
上村松園の特徴の一つは、きめ細かく、丸みのある色彩で、一目見て
松園の作品と分かります。
師匠の竹内栖鳳は、松園の磨った墨はきめが細かくて描き心地が良い、
と感心していたということですが、松園の特質をよく表した話だといえます。
また、ていねいに生え際まで描き込まれた髪、べっ甲の櫛かんざしの
透き通った感じなど、いかにも上村松園ならではの描き振りです。
眉を落とし、口許にはかすかにお歯黒が見えますが、これは既婚者のしるしです。
上村松園の女性像の幾つかは、自分が画家として大成するのを扶けてくれた
母を追慕して描いたもので、この作品もその一つとのことです。
ふっくらとしながらも凛とした表情は、松園の描く理想の女性像です。
上村松園の美人画は、系譜としては江戸時代の浮世絵に連なりますが、
眉を落とし、お歯黒をしていても、その表情に古さを感じません。
それは、作者自身が近代という時代の人間の表情を作品を通して造ってきた
一人だからでしょう。
その2で、板谷波山について書いてみます。
chariot
日比谷の出光美術館に行ってきました。
こちらは出光興産の創業者である出光佐三のコレクションを展示するための美術館で、
地下鉄日比谷駅、JR有楽町駅近くの帝劇ビルの9階です。

谷口吉郎の設計した館内は数奇屋風で、お茶室も作ってあります。
ロビーのソファーに座って、皇居の景色を眺めながら、セルフサービスの
お茶を飲むことも出来ます。


9月6日から10月26日まで、所蔵品による、「近代日本の巨匠たち」というテーマの
展覧会が開かれています。
期間中、学芸員による解説のある日が数日設けられています。
解説の日程は9月25日(木)、10月9日(木)、23日(木)の午前10時30分からと
9月26日(金)、10月10日(金)、24日(金)の午後6時からです。
上村松園(1875〜1949)の「灯(ともしび)」が展示されていました。
初公開とのことです。
1937年の作品で、江戸時代の女性が手燭を持って、
右の袖で風を防いでいる図です。
上村松園の特徴の一つは、きめ細かく、丸みのある色彩で、一目見て
松園の作品と分かります。
師匠の竹内栖鳳は、松園の磨った墨はきめが細かくて描き心地が良い、
と感心していたということですが、松園の特質をよく表した話だといえます。
また、ていねいに生え際まで描き込まれた髪、べっ甲の櫛かんざしの
透き通った感じなど、いかにも上村松園ならではの描き振りです。
眉を落とし、口許にはかすかにお歯黒が見えますが、これは既婚者のしるしです。
上村松園の女性像の幾つかは、自分が画家として大成するのを扶けてくれた
母を追慕して描いたもので、この作品もその一つとのことです。
ふっくらとしながらも凛とした表情は、松園の描く理想の女性像です。
上村松園の美人画は、系譜としては江戸時代の浮世絵に連なりますが、
眉を落とし、お歯黒をしていても、その表情に古さを感じません。
それは、作者自身が近代という時代の人間の表情を作品を通して造ってきた
一人だからでしょう。
その2で、板谷波山について書いてみます。
上野御徒町 湯島
湯島の美味しいフランス菓子屋さんで、2月にマカロンのことを紹介した
「ロワゾー・ド・リヨン(L'oiseau de Lyon)」が改装されました。
2階には喫茶室もできました。
「サロン・ド・テ」(Salon de thé)というそうです。



お店は午前10時から午後9時までですが、喫茶室は午前11時から午後7時までです。
お菓子やパンは1階で注文して、小さなエスカルゴ(螺旋)階段で2階に上がります。

全席禁煙の喫茶室は30席ほどで、すっきりした印象です。
シートの色はお店のテーマカラーのリヨンの鳥(ロワゾー・ド・リヨン)の胸の色です。
BGMは予想していた通り、シャンソンでした。
シャンソンを流す店というのは最近珍しいです。
マスターのフランスへの思い入れでしょう。
コーヒー580円とお菓子470円です。

これはキャラメルといって、キャラメルで作った蝶を飾ったお菓子です。
丸く並んでいるのはヘーゼルナッツです。
タルト生地、ムース、ナッツ、キャラメルの食感をそれぞれ楽しめます。
コーヒーはフレンチでなく、イタリアンでした。
甘くて味の濃いお菓子によく合います。

カップもすっきりしたデザインの「dAN CAP」というイタリア製です。
dは小文字です。
紅茶も各種あって、こちらは華やかなカップに入ってきます。
厨房は3階とのことですが、2階にお菓子の講習会用の厨房もあります。
3階と2階では作品の出来がかなり違いそうです。
生菓子は持ち帰るのに気を使いますが、ここなら
お茶と一緒にのんびり味わうことが出来ます。
お店のHPです。
chariot
湯島の美味しいフランス菓子屋さんで、2月にマカロンのことを紹介した
「ロワゾー・ド・リヨン(L'oiseau de Lyon)」が改装されました。
2階には喫茶室もできました。
「サロン・ド・テ」(Salon de thé)というそうです。



お店は午前10時から午後9時までですが、喫茶室は午前11時から午後7時までです。
お菓子やパンは1階で注文して、小さなエスカルゴ(螺旋)階段で2階に上がります。

全席禁煙の喫茶室は30席ほどで、すっきりした印象です。
シートの色はお店のテーマカラーのリヨンの鳥(ロワゾー・ド・リヨン)の胸の色です。
BGMは予想していた通り、シャンソンでした。
シャンソンを流す店というのは最近珍しいです。
マスターのフランスへの思い入れでしょう。
コーヒー580円とお菓子470円です。

これはキャラメルといって、キャラメルで作った蝶を飾ったお菓子です。
丸く並んでいるのはヘーゼルナッツです。
タルト生地、ムース、ナッツ、キャラメルの食感をそれぞれ楽しめます。
コーヒーはフレンチでなく、イタリアンでした。
甘くて味の濃いお菓子によく合います。

カップもすっきりしたデザインの「dAN CAP」というイタリア製です。
dは小文字です。
紅茶も各種あって、こちらは華やかなカップに入ってきます。
厨房は3階とのことですが、2階にお菓子の講習会用の厨房もあります。
3階と2階では作品の出来がかなり違いそうです。
生菓子は持ち帰るのに気を使いますが、ここなら
お茶と一緒にのんびり味わうことが出来ます。
お店のHPです。












